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集客・マーケ

【式場向け】結婚式場のリニューアルは何から始める?集客につなげる進め方と事例

目次
  1. この記事でわかること
  2. 結婚式場のリニューアルとは?新規オープンとの違い
  3. 結婚式場がリニューアルを検討すべきタイミング
  4. リニューアルの範囲と工事期間の目安
  5. リニューアルを集客につなげる告知の進め方
  6. リニューアルで失敗しないための注意点
  7. 結婚式場のリニューアルに関するよくある質問
  8. まとめ

結婚式場のリニューアルを検討し始めたものの、
「改装にかけた費用が来館や成約で戻ってくるのか分からない」
「チャペルだけか全館か、どこまで手を入れるべきか決められない」
「工事中の営業や完成後の告知をどう進めればいいか見えない」

このようなお悩みを持っていませんか?

リニューアルの成果は、改装の範囲を「どんな新郎新婦に選ばれたいか」から決め、工事前から完成後まで段階ごとに告知を組み立てられるかで大きく変わります。

本記事では、範囲ごとの事例と工事期間の目安、集客につなげる告知の進め方、失敗しないための注意点を解説します。
読み終えるころには、自館に合う改装の範囲と告知の段取りが整理できます。

この記事でわかること

  • 結婚式場のリニューアルと新規オープンの違い
  • リニューアルを検討すべき3つのタイミング
  • チャペル・披露宴会場・全館の工事期間と営業への影響
  • 工事前から完成後までの告知の進め方
  • リニューアルで失敗しないための注意点
  • 費用や告知時期に関するよくある質問

結婚式場のリニューアルとは?新規オープンとの違い

結婚式場のリニューアルとは?新規オープンとの違い

冒頭で触れたとおり、リニューアルの成果は計画の立て方で変わるため、まずは新規オープンとの違いと、新郎新婦からの見られ方を押さえておきましょう。
この章では、結婚式場のリニューアルを次の2つの観点から整理します。

  • リニューアルは既存の資産を生かして会場を作り直すこと
  • 新郎新婦はリニューアル会場を「新しい結婚式場」として探す

新規オープンとの違いを先に理解しておくと、自館がこれまで積み上げてきた強みのうち、何を残して何を作り直すべきかが見えやすくなり、次章以降の判断もぶれにくくなります。

リニューアルは既存の資産を生かして会場を作り直すこと

結婚式場のリニューアルとは、営業を続けてきた会場の建物や立地を生かしながら、チャペルや披露宴会場、ロビーなどを改装して新しい魅力を加えることです。
土地探しや建築から始める新規オープンと違い、立地や知名度、これまでの施行実績といったすでにある資産を引き継げるためです。

例えば八芳園は、約7か月の全館休館を経てリニューアルオープンしましたが、取り組みのテーマに「継承と創造」を掲げ、長く評価されてきた庭園との関係を深める方向で会場を作り直しています。
リニューアルは「何を残し、何を変えるか」を選ぶ作業だと捉え、自館が長年選ばれてきた理由から洗い出してみてください。

▲出典

リアルプレス「八芳園が創業初の最大規模となる全面リニューアルを敢行」

新郎新婦はリニューアル会場を「新しい結婚式場」として探す

新郎新婦は、新規オープンとリニューアルの会場を区別せず、「新しい結婚式場」としてまとめて探しています。
大手の結婚式場探しサイトが、新規オープンとリニューアルを1つの特集にまとめているためです。

「結婚式場 リニューアル」の検索結果では、ウエディングパークやみんなのウェディングの特集が上位に並びます。
当社のキーワード調査でも「ニューオープン 結婚式場」「新しい結婚式場」といった語句が見つかりました。
新規オープンと同じ土俵で比べてもらえる機会と考え、特集への掲載まで見込んで計画しましょう。

▲出典

ウエディングパーク「NEWオープン・リニューアルの結婚式場特集」

みんなのウェディング「NEW OPEN&リニューアルの結婚式場」

式場探しサイトごとに集まる層や費用の出方は、下記の記事で比べています。ぜひ、参考にしてみてください。

▼関連記事

【式場向け】結婚式場探しサイトを比較|掲載先の選び方と費用の考え方がわかる

結婚式場がリニューアルを検討すべきタイミング

結婚式場がリニューアルを検討すべきタイミング

リニューアルが新郎新婦から「新しい会場」として見られると分かったところで、次はどのような状況になったら改装を検討すべきかを考えていきます。
この章では、検討のきっかけになりやすい3つのタイミングを紹介します。

  • 挙式スタイルの変化に会場が合わなくなったとき
  • 件数より単価で売上を作りたいとき
  • コスト上昇の中で投資の優先順位を決めるとき

どれか1つでも自館の状況に当てはまるなら、設備の古さだけを理由にするよりも、改装の目的をはっきりさせたうえで計画を立てられるようになります。

挙式スタイルの変化に会場が合わなくなったとき

最初に検討したいのは、新郎新婦が望む式の形と、会場のつくりがずれてきたタイミングです。
招待人数や演出の好みが変わっても会場の広さや装飾は変わらず、放っておくとずれが年々広がっていくためです。

新横浜グレイスホテルは、結婚式が大掛かりなものから小規模なスタイルへ変わり、多様な価値観への対応が必要になったことを理由に、チャペルとガーデンを改装しました。
ステンドグラスや十字架といった宗教的な装飾を外し、人数に合わせて動かせる可変式の座席を取り入れています。
見学で「思っていた雰囲気と違う」という声が増えてきたら、設備の古さより先に、式の形とのずれを疑ってみてください。

▲出典

新横浜新聞「新横浜のホテルに“自然光”感じる新チャペル・ガーデン、結婚の多様化に対応」

件数より単価で売上を作りたいとき

施行件数を追うより、1組あたりの単価を上げて売上を作りたいときも、リニューアルを検討するタイミングです。
既存の会場のままでは、価格に見合う理由を新郎新婦に見せにくいためです。

八芳園は全館リニューアルに合わせて、組数にこだわらない高単価の運営へ切り替える方針を示しました。
プロフェッショナルによる特別なウエディングサービスも、リニューアル後に始める予定です。
改装を「値上げの理由を目に見える形にする手段」と位置づけ、空間とサービスをセットで設計しましょう。

▲出典

リアルプレス「八芳園が創業初の最大規模となる全面リニューアルを敢行」

客単価が何で決まり、どの項目から上げていけるのかは、別記事で内訳から整理しました。合わせてご覧ください。

▼関連記事

【式場向け】結婚式の単価相場はいくら?内訳からわかる客単価の上げ方

コスト上昇の中で投資の優先順位を決めるとき

利益が出にくい状況では、リニューアルを「全部やる」ではなく、優先順位をつけて判断する必要があります。
売上が戻っても利益が減り、改装に回せる資金が限られている式場が多いためです。

東京商工リサーチの結婚式場業46社の集計では、売上高合計は前年比3.9%増えた一方、最終利益は17.6%減りました。
帝国データバンクも、人件費や食材費の上昇を背景に業績が悪化した企業が約6割と報告しています。
来館や成約に直結する場所から手を入れ、残りは次の段階に回しましょう。

▲出典

東京商工リサーチ「『結婚式場』は業績持ち直すも収益は悪化」

帝国データバンク「結婚式場」業界動向調査

式場の収益がどこで圧迫されているかは、こちらの記事でKPIとあわせて掘り下げています。こちらもぜひチェックしてみてください。

▼関連記事

【最新データで解説】結婚式場経営はなぜ赤字になる?収益構造・KPI・生き残る打ち手を徹底解説

リニューアルの範囲と工事期間の目安

リニューアルの範囲と工事期間の目安

前章で紹介した3つのタイミングのどれに当てはまるかが見えてきたら、次はどこまで手を入れるかを決めていきます。
この章では、リニューアルの範囲ごとに、実際に改装した式場の事例と工事期間の目安を紹介します。

  • チャペルのリニューアル
  • 披露宴会場・ロビーのリニューアル
  • 全館リニューアル
  • 範囲ごとに営業への影響を比べる

改装の範囲によって、工事期間だけでなく、営業を続けられるかどうかも大きく変わるので、最後の比較表で自館の資金計画と照らし合わせてみてください。

チャペルのリニューアル

チャペルのリニューアルは、比較的短い工事期間で会場の印象を大きく変えられる方法です。
挙式の写真は、新郎新婦がSNSや式場探しサイトで最初に目にする場面になりやすく、チャペルの印象が会場全体の印象を左右しやすいと考えられるためです。

新横浜グレイスホテルのチャペルとガーデンの工事は、8月1日から9月13日までの約1.5か月でした。
T\&Gが運営するNEEDS新横浜も、旧アクアテラス迎賓館 新横浜から名称を変えたうえでチャペルをリニューアルし、公式の特設ページで完成を告知しています。
全館の改装に踏み切る前に、まずチャペルから手を入れて反応を見る進め方も選択肢に入れておきましょう。

▲出典

新横浜新聞「新横浜のホテルに“自然光”感じる新チャペル・ガーデン、結婚の多様化に対応」

T\&G WEDDING「NEEDS新横浜 チャペルリニューアル」

披露宴会場・ロビーのリニューアル

披露宴会場やロビーの改装は、見学に来た新郎新婦の判断に直結しやすい場所を新しくするリニューアルです。
新郎新婦は、料理と並んで披露宴会場の雰囲気を重く見ているためです。

ゼクシィ読者・会員で挙式または披露宴を実施した人への調査では、会場訪問時の重視点に「披露宴会場の雰囲気」を挙げた人が全国推計で60.2%でした。
ホテル椿山荘東京も披露宴会場3室を改装しました。
見学の動線に沿って宴会場と待合をまとめて改装すると、流れ全体を新しく見せられます。

▲出典

リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏」

ホテル椿山荘東京「会場リニューアル」

料理と雰囲気をどう見比べて会場が決まるのかは、次の記事でデータとあわせて解説しています。ぜひ合わせてこちらもご覧ください。

▼関連記事

【式場向け】結婚式場の決め手は料理と雰囲気|データで見る成約率の上げ方

全館リニューアル

全館リニューアルは、会場のコンセプトそのものを作り直せる一方で、長期の休館をともなう大きな決断です。
建物全体に手を入れると、挙式や披露宴を受けられない期間が生まれ、その間の売上が止まってしまうためです。

八芳園は約7か月の全館休館を経てリニューアルオープンし、エントランスやメインロビーの改修に加え、レストランや会員制のフロアを新設しました。
あわせて、ブライダル事業からライフイベント全体を手がける事業へ広げる方針も打ち出しています。
全館に踏み切るなら、休館中の売上をどう補うかと、再開後に何を売る会場になるのかまで決めてから着手しましょう。

▲出典

リアルプレス「八芳園が創業初の最大規模となる全面リニューアルを敢行」

範囲ごとに営業への影響を比べる

改装の範囲を決めるときは、工事期間と営業への影響を並べて比べると判断しやすくなります。
同じリニューアルでも、営業を続けながら進められる工事と、休館が必要な工事では、資金計画が大きく変わるためです。

範囲工事期間の例営業への影響向いているケース
チャペル約1.5か月(新横浜グレイスホテル)挙式会場を切り替えれば営業できる式の形を見直したい
披露宴会場・ロビー会場ごとに分けて工事できる他の会場で受注を続けられる見学の印象を変えたい
全館約7か月(八芳園)休館中は施行できないコンセプトや価格帯を変えたい

迷ったら、休館せずに進められる範囲から始め、反応を見て次の段階に進みましょう。

リニューアルを集客につなげる告知の進め方

リニューアルを集客につなげる告知の進め方

改装の範囲を比較表で押さえたところで、次はリニューアルを来館と成約につなげるための告知を組み立てます。
この章では、工事前から完成後までの段階ごとに、押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

  • 工事前は契約済みのカップルに先に知らせる
  • 工事中は実例写真が無い期間を埋める
  • 完成後は公式LPとポータルの特集に載せる
  • リニューアル記念特典は景品表示法の範囲で設計する

どれだけ良い空間を作っても、新郎新婦に知られなければ来館にはつながらないため、工事の計画と同じ時期に告知の計画も立てておくことが大切です。

工事前は契約済みのカップルに先に知らせる

リニューアルを発表するときは、一般への告知より先に、すでに契約している新郎新婦へ個別に知らせましょう。
工事の時期によっては見学したときと違う空間で式を挙げることになり、後から知ると不信感につながりやすいためです。

例えば、挙式日が工事期間にかかる契約者には、代わりに使う会場と、完成後の空間を案内できる時期をあわせて伝えておきます。
完成後に挙式する契約者には、新しい空間で叶う演出やレイアウトを先に紹介すると、リニューアルを楽しみな知らせとして受け取ってもらいやすくなります。
契約者への説明を済ませてから公に発表する順番を守り、リニューアルを不安ではなく期待につなげてください。

工事中は実例写真が無い期間を埋める

工事中から完成直後は、新郎新婦が判断に使う実例写真が足りない期間なので、情報を補いましょう。
新しい会場は挙式した人が少なく、口コミや実例が集まるまで時間がかかるためです。

みんなのウェディングも、リニューアル会場の注意点に「事前情報が少ない」を挙げています。
TAIANの調査(直近の挙式者など有効回答800)でも、来館の決め手の1位は「雰囲気のわかる写真」34.6%でした。
完成前はパースや工事の様子、完成後はモデル撮影の写真をSNSで出し、実例の代わりにしましょう。

▲出典

みんなのウェディング「NEW OPEN&リニューアルの結婚式場」

株式会社TAIAN「結婚式場の成約プロセスに関するアンケート調査結果」

SNSや公式サイトで来館予約を増やす方法は、別記事で12の手法に分けて紹介しています。気になる方はのぞいてみてください。

▼関連記事

ブライダル集客の方法12選|来館・成約を増やすSNS・Web戦略を解説

完成後は公式LPとポータルの特集に載せる

完成したら、公式サイトに専用のページを作り、結婚式場探しサイトのNEW OPEN・リニューアル特集にも掲載を依頼しましょう。
新郎新婦は特集で新しい会場を知り、公式ページで詳細を確かめると考えられるためです。

「結婚式場 リニューアル」の検索結果では、ホテル椿山荘東京や八芳園、NEEDS新横浜の公式リニューアルページが、ポータルの特集と並んで上位にあります。
特設ページと特集への掲載をセットで準備し、新しい会場を探す人の入口を両方押さえましょう。

来館予約につながる媒体の選び方は、下記の記事で費用の考え方まで掘り下げています。告知の予算を配分する前に、一度目を通しておいてください。

▼関連記事

【式場向け】ブライダル広告の種類と選び方|来館予約につながる媒体と費用の考え方

リニューアル記念特典は景品表示法の範囲で設計する

リニューアル記念の特典は来館のきっかけになりますが、景品表示法の上限を確認して設計しましょう。
来館や成約を条件に付ける景品は、取引価額に応じて額の上限が決められているためです。

センティール・ラ・セゾン岐阜は、三大リニューアルの完成に合わせて「リニューアル記念5大特典」を打ち出しました。
消費者庁のQ\&Aでは、総付景品の上限を、取引価額1,000円以上なら取引価額の10分の2と示しています。
特典の扱いは取引内容で判断が分かれるため、迷ったら消費者庁の窓口や弁護士に確認しましょう。

▲出典

センティール・ラ・セゾン岐阜「待望の三大リニューアル完了」

消費者庁「景品に関するQ\&A(総付景品)」

特典目当ての来館を成約につなげる設計は、こちらの記事でまとめました。特典を決める前に、ぜひ目を通してみてください。

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【式場向け】ブライダルフェア特典の決め方|特典目当ての来館を成約につなげる設計

リニューアルで失敗しないための注意点

リニューアルで失敗しないための注意点

工事前から完成後までの告知の段取りを押さえたところで、最後に、リニューアルでつまずきやすい点を確認しておきましょう。
この章では、改装の内容や告知の文言で失敗しないための3つの注意点を紹介します。

  • 「誰に選ばれたいか」から改装内容を決める
  • 名称を変えるなら旧名での検索に備える
  • 小さな改装を大きく見せる表示をしない

いずれも工事が始まってからでは直しにくいものばかりなので、設計会社との打ち合わせに入る前の段階で、社内で方針をそろえておくと安心です。

「誰に選ばれたいか」から改装内容を決める

リニューアルの内容は、流行のデザインではなく「どんな新郎新婦に選ばれたいか」から決めましょう。
狙う層が曖昧なまま改装すると、周辺の新しい会場と似た空間になり、比べられたときに決め手が残らないためです。

例えば、少人数の式を望む層なら可変式の座席や小さな宴会場、写真を重視する層なら自然光の入るチャペルが優先になります。
新横浜グレイスホテルが宗教的な装飾を外したのも、多様な価値観への配慮でした。
打ち合わせの前に、狙う新郎新婦の姿を短い言葉で書き出し、設計会社と共有しましょう。

新郎新婦の好みの変化は、下記の記事で式場向けに整理しています。狙う層を決める材料として、ぜひ役立ててください。

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【2026年最新】結婚式トレンドとは?式場が知るべき変化と集客への活かし方

名称を変えるなら旧名での検索に備える

リニューアルに合わせて会場名を変える場合は、旧名で検索する人が新しい会場にたどり着ける状態を作っておきましょう。
紹介や口コミ、過去に参列した経験から、しばらくは旧名で調べる人が残るためです。

NEEDS新横浜は、公式ページの見出しで「旧 アクアテラス迎賓館 新横浜」と併記し、旧名でも見つけられるようにしています。
当社のキーワード調査でも「八芳園リニューアル 前」のように、改装前の会場を指して調べる語句が見つかりました。
公式サイトやSNSのプロフィール、結婚式場探しサイトの掲載名に旧名を添え、名前が変わっても検索から外れないようにしておくと安心です。

▲出典

T\&G WEDDING「NEEDS新横浜 チャペルリニューアル」

小さな改装を大きく見せる表示をしない

告知の文言は実際に改装した範囲と合わせ、小さな改装を大きく見せる表現は避けましょう。
実際より著しく良いと誤解させる表示は、景品表示法の優良誤認表示にあたるおそれがあるためです。

消費者庁は優良誤認表示を、商品やサービスの内容について「実際のものよりも著しく優良であると示すもの」などと説明しています。
例えば、ロビーの内装だけを替えたのに「全館リニューアル」と打ち出すと、見学のときに期待とのずれが生まれ、来館後の印象まで下げてしまいます。
「チャペルリニューアル」「披露宴会場リニューアル」のように改装した場所を具体的に書くほうが、新郎新婦からの信頼も得やすくなります。

▲出典

消費者庁「優良誤認とは」

結婚式場のリニューアルに関するよくある質問

結婚式場のリニューアルに関するよくある質問

ここまでで、リニューアルを検討するタイミングから範囲の決め方、告知の進め方、前章の注意点までを順に見てきました。
最後に、結婚式場のリニューアルを検討している担当者からよく挙がる疑問に、次の3つの観点から答えます。

  • リニューアル費用の相場はわかる?
  • 告知はいつから始めればよい?
  • リニューアル後の発信はいつまで続ける?

社内で計画を説明するときや、設計会社・広告会社と打ち合わせをする前の確認材料として、気になる項目から読んでみてください。

リニューアル費用の相場はわかる?

結婚式場のリニューアル費用には、業界で共有された相場の数字は見当たりません。
改装の範囲や建物の構造、内装のグレード、休館の有無によって金額が大きく変わり、比べられる形で公表されていないためです。

今回確認した八芳園や新横浜グレイスホテルなどの事例でも、公開されていたのは工事期間や改装の内容で、工事費は示されていませんでした。
費用を考えるときは工事費だけでなく、休館中に失う売上と、完成後に増やしたい単価・件数をあわせて試算する必要があります。
複数の設計・施工会社から同じ条件で見積もりを取り、回収の見込みとセットで判断しましょう。

告知はいつから始めればよい?

告知は完成の直前ではなく、新郎新婦が会場を探し始める時期から逆算して始めましょう。
新郎新婦は挙式のかなり前から会場を探し始めるため、完成後に告知を始めると、その間に他の会場で契約を決めてしまうおそれがあるためです。

ゼクシィ結婚トレンド調査では、首都圏の新郎新婦が会場の検討を始めたのは平均で挙式の10.3か月前、会場を決めたのは8.5か月前でした。
完成後の日程で挙式を考える人に選んでもらうには、改装中の段階から完成後の空間を見せられる状態にしておく必要があります。
少なくとも完成の数か月前には特設ページとSNSで発信を始め、完成後の日程の予約を受けられるようにしておきましょう。

▲出典

リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏」

リニューアル後の発信はいつまで続ける?

リニューアルの発信は完成直後で終わらせず、季節ごとの実例写真がそろうまで続けましょう。
完成直後は写真の季節や演出が偏りやすく、新郎新婦が自分の挙式時期の会場の姿を想像しにくいためです。

当社がSNS運用を設計する際も、リニューアルした会場では四季が一巡するまでの1年を、実例を集めて発信する期間の目安にしています。
季節ごとの実例がそろえば、口コミとあわせて「事前情報が少ない」という新郎新婦の不安も小さくなっていきます。
完成後の1年は「実例を育てる期間」と考え、撮影の機会を計画的に作っておきましょう。

まとめ

まとめ

結婚式場のリニューアルは、改装の範囲を「どんな新郎新婦に選ばれたいか」から決め、工事前から完成後まで途切れずに告知できるかで成果が変わります。
最後に、本記事のポイントを振り返ります。

  • 新郎新婦はリニューアル会場を新規オープンと同じ「新しい結婚式場」として探す
  • 検討のきっかけは、挙式スタイルとのずれ・単価の引き上げ・投資の優先順位の3つ
  • 工事期間はチャペルで約1.5か月、全館では約7か月の休館になった事例がある
  • 告知は契約者への説明を先に行い、工事中は写真で実例の不足を補う
  • 完成後は公式の特設ページとポータルの特集に載せ、特典は景品表示法の範囲で設計する
  • 名称変更や告知の文言では、旧名での検索と表示の正確さに気を配る

まずは自館が狙う新郎新婦の姿を書き出し、休館せずに進められる範囲から改装と告知の計画を立ててみてください。

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