【式場向け】SNS掲載同意書テンプレート|新郎新婦の写真を安心して載せる書き方
目次
新郎新婦の実例写真をInstagramに載せたいものの、
「どこまで同意を取れば投稿してよいのか分からない」
「ネットのテンプレートが式場の実情に合っていない」
「投稿後に削除を求められたらどう対応すればよいか不安」
このようなお悩みを持っていませんか?
SNS掲載同意書は、掲載先・期間・撤回の扱いを書面で決めておくだけで、投稿の不安を大きく減らせる書類です。
本記事では、式場向けにそのまま使えるテンプレートと例文に加え、自社用に直すポイントや同意を取るタイミング、トラブルの対処法まで解説します。
この記事でわかること
- SNS掲載同意書の役割と、撮影と投稿で同意を分ける理由
- コピーして使える式場向けSNS掲載同意書のテンプレートと例文
- テンプレートを自社用に直すときの4つのポイント
- 同意を取るタイミングと同意書の保管方法
- 式場で起きやすいトラブルと対処法
- 同意を得た写真をSNS集客に生かすコツ
- SNS掲載同意書についてよくある質問
SNS掲載同意書とは?式場が写真を載せる前に必要な理由

冒頭で触れたお悩みを解消するために、まずはSNS掲載同意書がどんな役割を持つ書類なのかを押さえておきましょう。
本章では、式場が実例写真を扱うときに知っておきたい基本を、次の4つに分けて解説します。
- SNS掲載同意書の役割
- 撮影と投稿で同意を分ける理由
- 肖像権と個人情報との関係
- 同意書と承諾書の違い
いずれも、次章のテンプレートを自社用に直すときの判断材料になる内容です。
「なぜこの条文が必要なのか」が分かっていれば、新郎新婦から質問されたときにも自信を持って説明できます。
SNS掲載同意書は写真の使い道を確認する書類
SNS掲載同意書とは、撮影した写真や動画をどのSNSに、どの範囲で、いつまで載せるかを本人と確認し、書面に残すための書類です。
口頭で「載せていいですよ」と言われただけでは、どの写真をどこまで使ってよいかの認識が人によってずれやすいためです。
たとえば新郎新婦は「式場の公式Instagramに後ろ姿を1枚」のつもりでも、式場側が顔の写った写真をリールや広告にまで使えば、了承の範囲を超えたと受け取られかねません。
使い道を一つずつ言葉にし、双方が同じ紙を見て確認しておくことが、同意書を作るいちばんの目的です。
撮影の了承と投稿の了承は別に取る
写真撮影を了承してもらったことと、その写真をSNSに載せる了承は、分けて確認する必要があります。
撮影は記録として残す行為であるのに対し、SNS投稿は不特定多数に公開する行為で、本人が受ける影響の大きさがまったく違うからです。
たとえば挙式の撮影は当然と考えている新郎新婦でも、職場の同僚に見られることを気にして、インターネット上に顔が出ることには抵抗を感じる方がいます。
申込書の撮影欄にチェックがあるから投稿してもよい、とは考えないでください。
SNS掲載だけを切り出して同意を取る形にしておけば、本人が納得したうえで写真を発信できます。
顔が写った写真は肖像権と個人情報の両方にかかわる
顔が写った写真をSNSに載せるときは、肖像権と個人情報の2つの観点から同意を取っておくのが基本です。
人がみだりに容ぼうを撮影されない利益は法律上保護されると、最高裁が判断しているためです。
最高裁は、撮影が違法かどうかを、被撮影者の社会的地位や活動内容、撮影の場所・目的・態様・必要性などを総合考慮して判断するとしています。
出典:最高裁判所第一小法廷判決(平成15(受)281 損害賠償請求事件)
また個人情報保護委員会は、防犯カメラのQ\&Aで、特定の個人を識別できるカメラ画像は個人情報にあたり、利用目的をできる限り特定するよう示しています。
どちらもケースごとの判断になるため、事前の書面同意で解釈の余地を減らしておきましょう。
同意書と承諾書の違い
同意書と承諾書は、写真の掲載に関してはほぼ同じ目的で使える書類です。
どちらも本人が内容を確認して了承したことを示す書面であり、名称の違いだけで効力が大きく変わるものではないと考えられるためです。
言葉の意味としては、同意書は「提示された内容に賛成する」、承諾書は「相手からの申し出を受け入れる」というニュアンスで使われることが多いようです。
式場が条件を示して確認してもらう形なら同意書、新郎新婦にお願いして受け入れてもらう形なら承諾書と呼ぶ程度の違いです。
社内で名称をどちらかにそろえておけば、新郎新婦を迷わせることもありません。
【コピーして使える】式場向けSNS掲載同意書テンプレート

基本を押さえたところで、ここからは実際に使えるテンプレートを紹介します。
結婚式場での利用を想定し、新郎新婦向けの本文を3つのパーツに分けたうえで、ゲスト向けの追加条項とメールの例文も用意しました。
- 表題と前文
- 掲載範囲・掲載先・期間の条文
- 加工・撤回・署名欄の条文
- ゲストが写り込む写真の追加条項
- メールやフォームで同意を取るときの例文
【 】の部分を自社の情報に置き換えれば、そのまま書面として使えます。
最終的な文面は、必要に応じて顧問弁護士などの専門家に確認してもらうと、より安心して運用できます。
表題と前文の例文
表題と前文では、誰が・何のために写真を使うのかを最初に示します。
目的が冒頭にないと、後に続く条文が何のための約束なのかが新郎新婦に伝わりにくくなるためです。
- 表題:SNS等への写真・動画掲載に関する同意書
- 前文:【式場名】(以下「当館」)は、ご結婚式当日に撮影した写真・動画(以下「本写真等」)を、当館の魅力をご紹介する目的で、以下の条件のもと掲載させていただきたく、ご同意をお願い申し上げます。
前文は難しい法律用語を並べず、新郎新婦が一読で目的を理解できる長さにとどめましょう。
冒頭で目的が伝われば、続く条文も前向きに読んでもらいやすくなります。
掲載範囲・掲載先・期間の条文例
掲載範囲・掲載先・期間は、同意書の中でもっとも具体的に書くべき条文です。
ここが曖昧だと、どの写真をどこにいつまで載せてよいかで認識がずれ、削除依頼の原因になりやすいためです。
- 第1条(掲載範囲)本写真等のうち、□顔が写ったもの □後ろ姿・手元など顔が写らないもの、の範囲で掲載します。
- 第2条(掲載先)□Instagram □TikTok □当館ホームページ □その他( )
- 第3条(掲載期間)掲載開始から【3年間】を目安とし、期間経過後は新たな投稿に使用しません。
チェック欄の形にしておくと、新郎新婦が自分で範囲を選べるため納得感が高まります。
加工・撤回・署名欄の条文例
加工・撤回・署名欄は、掲載後に起きやすいトラブルを防ぐための条文です。
トリミングや文字入れ、掲載後の取り下げについて事前に決めておかないと、投稿後に「聞いていない」と言われやすいためです。
- 第4条(加工)明るさの調整・トリミング・文字入れなど、印象を損なわない範囲で編集することがあります。
- 第5条(撤回)同意はいつでも撤回でき、ご連絡後【7営業日】以内に当館管理のアカウントから削除します。
- 署名欄:同意日/新郎氏名/新婦氏名/連絡先
撤回の連絡先は、担当プランナー個人ではなく式場の代表窓口にしておきましょう。
担当者の異動や退職があっても、依頼を確実に受け止められます。
ゲストが写り込む写真のための追加条項
ゲストが写り込む写真は、新郎新婦の同意だけでは掲載の根拠として足りないと考えておくのが安全です。
同意書に署名したのは新郎新婦本人であり、列席したゲスト一人ひとりの了承までは含まれていないためです。
新郎新婦向けの同意書には、次のような一文を加えておくと運用しやすくなります。
- 第6条(ゲストの写り込み)ゲストの方のお顔が判別できる写真は、ぼかし処理を行うか、新郎新婦様を通じてご了承を得た場合に限り掲載します。
たとえば乾杯や余興の場面は、ゲストの顔を写さない構図を基本にしておけば、追加の確認は最小限で済みます。
メールやフォームで同意を取るときの例文
遠方に住む新郎新婦や、挙式後に改めて依頼する場合は、メールやフォームで同意を取る方法も使えます。
書面を郵送するよりも返信の手間が少なく、同意した日時が記録として残るためです。
- 件名:お写真のSNS掲載についてのお願い
- 本文:先日はご結婚式をありがとうございました。当日のお写真を、当館のInstagramでご紹介させていただけないでしょうか。掲載範囲と期間は添付の同意書のとおりです。ご了承いただける場合は、フォームの「同意する」にチェックのうえ送信をお願いいたします。
フォームは、同意書の全文を読んだうえでチェックする形にしておきましょう。
SNS掲載同意書を自社用に直すときの4つのポイント

前章のテンプレートを手に入れたら、次は自社の運用に合わせて中身を直していきます。
本章では、掲載先を媒体名で書く、広告への転用を分けるなど、テンプレートを式場の実情に合わせて直すときに押さえたい4つのポイントを解説します。
- 掲載先は「SNS」とまとめず媒体名で書く
- 掲載期間と削除できる範囲を現実的に決める
- 広告への転用は別の同意にする
- 氏名や挙式日など写真以外に出す情報も決める
いずれも、掲載後に「そこまでは聞いていない」と言われやすい項目です。
先に決めておくほど、担当者が日々の投稿で迷う場面が減り、新郎新婦への説明もぶれなくなります。
掲載先は「SNS」とまとめず媒体名で書く
掲載先は「SNS」とひとまとめにせず、Instagram・TikTok・YouTubeのように媒体名で書きましょう。
同じSNSでも、媒体によって写真が届く範囲や拡散のされ方が異なるためです。
Instagramのフィード投稿には抵抗がなくても、短尺動画としておすすめ表示されやすいTikTokには載せたくない、と考える新郎新婦もいます。
今後使う可能性がある媒体まで最初にチェック欄を用意しておけば、新しいアカウントを始めるたびに同意を取り直さずに済みます。
SNSを含む集客施策の全体像は、こちらの記事で12の方法を来館・成約の視点から整理しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▼関連記事
ブライダル集客の方法12選|来館・成約を増やすSNS・Web戦略を解説
掲載期間と削除できる範囲を現実的に決める
掲載期間と削除の範囲は、式場が実際に守れる内容で書くことが大切です。
「いつでも完全に削除します」と約束しても、第三者による保存やリポストまでは式場が管理できず、約束を守れない状態になりかねないためです。
当社がSNS運用を設計する際は、削除の対象を「式場が管理するアカウントと自社サイト」と明記し、第三者が保存した画像は対象外であることを同意書に添えるよう勧めています。
守れる範囲だけを約束しておくほうが、結果的に新郎新婦からの信頼も得やすくなります。
広告への転用は別の同意にする
SNSへの投稿と、その写真を使った広告配信は、別の同意として扱いましょう。
通常の投稿は主にフォロワーに見られるのに対し、広告は式場が費用をかけて面識のない人にまで届けるため、本人の受け止め方が変わりやすいからです。
たとえば掲載先の欄に「□Instagram広告・Web広告への使用」という項目を別に設け、チェックがある写真だけを広告素材に回すと運用が明確になります。
広告に使う予定がある式場ほど、投稿用と広告用の同意を分けておく意味は大きくなるでしょう。
広告媒体ごとの特徴や費用の考え方は、下記の記事で来館予約につながる選び方とあわせて解説しました。気になる方はのぞいてみてください。
▼関連記事
【式場向け】ブライダル広告の種類と選び方|来館予約につながる媒体と費用の考え方
氏名や挙式日など写真以外に出す情報も決める
写真と一緒に出す情報も、同意書で範囲を決めておきましょう。
写真そのものには同意していても、名前や挙式日、出身地などが添えられると、本人が特定されやすくなるためです。
- 掲載してよい情報の例:挙式した季節、テーマ、装花やドレスの説明
- 掲載前に確認したい情報の例:新郎新婦の名前やイニシャル、挙式日、職業、出身地
たとえば「秋のガーデン挙式」と書くか「10月12日の◯◯様の挙式」と書くかで、特定のされやすさは大きく変わります。
キャプションに書く情報まで同意書に含めておけば、担当者ごとの判断のばらつきも防げます。
SNS掲載同意書を取るタイミングと保管方法

前章のポイントで同意書の中身が決まったら、次はどのタイミングで取り、どう保管するかを決めます。
本章では、式場の業務の流れに沿って、同意を取る場面と保管方法を3つに分けて解説します。
- 成約時の申込書類と一緒に取る
- 撮影当日と納品後にもう一度確認する
- 検索できる形で保管する
同意を取るタイミングを業務フローに組み込んでおけば、担当者が替わっても取り漏れが起きにくくなります。
「誰が・いつ・何を確認するか」を決める視点で読み進めてみてください。
成約時の申込書類と一緒に取る
SNS掲載同意書は、成約時の申込書類と一緒に取るのが効率的です。
新郎新婦が契約内容を落ち着いて確認するタイミングであり、ほかの書類とまとめて説明できるため、同意を取る手間が少なく済むからです。
当社が式場のSNS運用を設計する際は、申込書とは別紙にして、撮影や個人情報の取り扱いとは独立したチェック欄を設ける形を勧めています。
申込書の一部に埋め込むと、内容を読まずに署名されてしまうおそれがあります。
別紙で取ることで、新郎新婦が自分で選んだ掲載範囲がはっきり記録に残ります。
撮影当日と納品後にもう一度確認する
成約時に同意を取っていても、撮影当日と写真の納品後にもう一度確認しておくと安心です。
成約から挙式までは期間が空くことが多く、その間に新郎新婦の気持ちや事情が変わっている場合があるためです。
たとえば最後の打ち合わせで「当日のお写真をSNSでご紹介してよいか、改めて確認させてください」と一言添え、納品時には掲載予定の写真を見せてから投稿する流れにします。
実際に使う写真を見たうえで了承してもらえれば、投稿後の削除依頼も起きにくくなります。
同意書は紙でも電子でも検索できる形で保管する
同意書は紙でも電子でも、新郎新婦の名前や挙式日からすぐに探せる形で保管しましょう。
削除依頼が来たときや過去の写真を再利用したいときに、同意の範囲をその場で確認する必要があるためです。
- 紙で取る場合:挙式月ごとにファイルし、スキャンしたデータも残す
- 電子で取る場合:フォームの回答を顧客管理の台帳と紐づける
- 共通:同意した範囲(顔出しの可否・掲載先・広告利用)を一覧で記録する
たとえば掲載期間を3年とするなら保管は4年以上にするなど、掲載期間より長めに設定しておけば問い合わせへの回答にも困りません。
同意書がないと起きやすいトラブルと対処法

前章のように取り方と保管方法を決めても、現場でのトラブルが完全になくなるわけではありません。
本章では、新郎新婦からの削除依頼、ゲストからの掲載拒否、退職したスタッフの写真という、式場で起きやすい3つのトラブルと対処法を紹介します。
- 投稿後に新郎新婦から削除を求められる
- ゲストから掲載を断られる
- 退職したスタッフの写真が残り続ける
どのケースも、同意書に書いてある内容がそのまま対応の拠り所になります。
起きてから慌てないよう、あらかじめ対応の流れを社内で共有しておきましょう。
投稿後に新郎新婦から削除を求められる
投稿後に新郎新婦から削除を求められたら、同意の有無にかかわらず速やかに対応しましょう。
削除を渋ると、写真の問題が式場そのものへの不信や、クチコミでの低評価につながりかねないためです。
| 手順 | 対応 |
|---|---|
| 1 | 依頼を受けた日時と対象の投稿を記録する |
| 2 | 同意書で掲載範囲を確認する |
| 3 | 式場管理のアカウントから削除し、完了を連絡する |
| 4 | 原因を確かめ、同意書や確認の流れを見直す |
同意の範囲内であっても本人の気持ちを優先する姿勢が、式場の信頼を守ります。
ゲストから「載せないでほしい」と言われる
ゲストから「自分が写った写真を載せないでほしい」と言われたら、該当する写真はすぐに非公開にしましょう。
ゲストは同意書の当事者ではないため、新郎新婦の同意があることを理由に掲載を続けるのは難しいからです。
集合写真やフラワーシャワーの場面は、多くのゲストが写り込みやすい代表例です。
こうした写真は顔をぼかしてから投稿するか、最初から後ろ姿や手元のカットを選ぶとトラブルを避けやすくなります。
掲載以外のクレームも含めた対応の流れは、別記事で場面ごとの事例とともに紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
▼関連記事
【式場向け】ブライダル業界のクレーム事例と対応手順|返金要求にも迷わず判断できる
退職したスタッフの写真が残り続ける
プランナーやスタッフが写った写真も、退職時の扱いを決めておく必要があります。
在籍中に掲載を了承していても、退職後に前の職場のSNSに自分の顔が残っていることを負担に感じる人もいるためです。
スタッフの写真を使うときは、入社時や撮影時に同意書を取り、「退職後○か月以内に削除する」「本人の申し出があれば削除する」のどちらかを明記しておきます。
プランナー紹介の投稿は残りやすいので、退職の手続きに写真の確認を組み込んでおくと漏れを防げます。
同意を得た写真をSNS集客に生かすコツ

前章ではトラブルへの対処を見てきましたが、同意書は守りのためだけの書類ではありません。
きちんと同意を得た写真は、式場の魅力を伝える集客の素材として安心して使い続けられます。
本章では、実例写真が来館に与える影響をデータで確認したうえで、写真をフォルダで管理する方法まで、SNS集客に生かすコツを2つ紹介します。
- 実例写真は来館の決め手になりやすい
- 同意の範囲ごとに写真フォルダを分けて管理する
同意の取り方を整えることは、投稿に使える写真の数を増やすことにもつながります。
守りのための書類を、攻めの集客に生かす視点で読んでみてください。
実例写真は来館の決め手になりやすい
新郎新婦の実例写真は、式場選びの決め手になりやすい素材です。
カップルは式場の公式写真だけでなく、実際の結婚式の雰囲気が伝わる写真を見て来館を判断する傾向があるためです。
株式会社TAIANの調査では、来館の決め手に「雰囲気のわかる写真」を挙げた人が34.6%で、「アクセス」の8.3%や「総額の費用」の7.9%を大きく上回りました(直近で挙式した579組と式場成約済みの221組、有効回答800)。
出典:株式会社TAIAN「結婚式場の成約プロセスに関するアンケート調査結果」
実例写真を投稿できる状態を整えることは、来館を増やす施策そのものです。
来館の決め手になる要素は、下記の記事でデータとともに成約率の上げ方まで掘り下げています。合わせてご覧ください。
▼関連記事
【式場向け】結婚式場の決め手は料理と雰囲気|データで見る成約率の上げ方
同意の範囲ごとに写真フォルダを分けて管理する
同意を得た写真は、同意の範囲ごとにフォルダを分けて管理しましょう。
投稿する担当者が毎回同意書を開いて範囲を確かめるのは手間がかかり、確認漏れの原因になるためです。
| フォルダ | 入れる写真 |
|---|---|
| 顔出し可・広告可 | 投稿と広告の両方に使える写真 |
| 顔出し可・投稿のみ | 通常の投稿だけに使える写真 |
| 顔出し不可 | 後ろ姿や手元など顔が写らないカット |
| 掲載不可 | 社内の記録用にのみ残す写真 |
たとえば共有ドライブに挙式月ごとのフォルダを作り、その中を上の4つに分けておく形です。
フォルダ名を見るだけで使い道が分かれば、担当者が替わっても判断に迷いません。
SNS掲載同意書についてよくある質問

ここまでの内容を踏まえ、最後にSNS掲載同意書を作るときに式場の担当者が迷いやすい疑問をまとめました。
本章では、口頭の了承の扱いや押印の要否、未成年が写った写真の判断など、次の3つの質問に答えます。
- 口頭の了承だけで投稿してもよいか
- 同意書に印鑑は必要か
- 未成年のゲストが写っている場合の対応
どれも、同意書を作る前に社内で意見が分かれやすいポイントです。
ルールを決めるときの判断基準として活用し、社内の運用をそろえるきっかけにしてください。
口頭の了承だけで投稿してもよい?
口頭の了承だけで投稿することもできますが、式場の運用としてはおすすめしません。
口頭では、どの写真をどの媒体にいつまで載せてよいと了承されたのかを、後から示す手段がないためです。
民法は、法令に特別の定めがある場合を除き、契約の成立に書面の作成を求めていません。
とはいえ、たとえば「SNSならいいですよ」と言われた写真を広告に使い、あとから「そこまでは了承していない」と指摘された場合、口頭のやり取りだけでは範囲を確かめようがありません。
少なくともメールやフォームで、了承した範囲を記録に残しておきましょう。
同意書に印鑑は必要?
SNS掲載同意書に、印鑑は必ずしも必要ありません。
押印がなければ同意が無効になるという決まりはなく、署名やフォームへのチェックでも本人の意思を確認できると考えられるためです。
紙なら自筆の署名と日付、電子ならフォームの送信日時とメールアドレスが残っていれば、誰がいつ同意したかを後から確かめられます。
当社は、打ち合わせの回数を増やさずに済む電子フォームでの取得を勧めています。
押印の有無より、本人が内容を読んで同意した記録を確実に残すことを優先しましょう。
未成年のゲストが写っている場合はどうする?
未成年のゲストが写っている写真は、保護者の同意を得てから掲載しましょう。
民法では18歳未満が未成年とされており、本人だけの了承では、後から保護者に異議を唱えられるおそれがあるためです。
リングボーイやフラワーガールなど子どもが主役になる場面は、写真映えする一方で掲載の判断が難しいカットです。
新郎新婦を通じて保護者に直接確認するか、顔が写らない構図を選ぶようにすると安心です。
同意書のゲスト条項に「未成年の方は保護者の了承を得た場合に限り掲載します」と一文加えておけば、担当者が迷わずに済みます。
まとめ

SNS掲載同意書は、新郎新婦の写真を安心して発信するための土台になる書類です。
掲載範囲・掲載先・期間・撤回の扱いを書面で決めておけば、投稿のたびに迷うことも、削除依頼で慌てることも少なくなります。
- 撮影の了承とSNS掲載の了承は分けて取る
- 掲載先は媒体名で書き、広告への転用は別の同意にする
- 成約時に別紙で取り、撮影当日と納品後にも確認する
- ゲストや未成年が写る写真は、ぼかしや構図で配慮する
- 同意の範囲ごとに写真を管理する
まずは本記事のテンプレートを自社用に直し、次の成約から使い始めてみてください。
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