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集客・マーケ

【式場向け】ブライダルフェア特典の決め方|特典目当ての来館を成約につなげる設計

目次
  1. この記事でわかること
  2. ブライダルフェア特典とは?式場が用意する3つの種類
  3. カップルはブライダルフェア特典をどう見ているか
  4. 特典目当ての来館は式場にとって損なのか
  5. 成約につながるブライダルフェア特典の決め方
  6. ブライダルフェア特典で起きやすいトラブルと防ぎ方
  7. ブライダルフェア特典をSNSで伝えるコツ
  8. ブライダルフェア特典に関するよくある質問
  9. まとめ

結婚式場で集客や営業を担当し、
「特典を増やしたのに来館が成約に結びつかない」
「他の式場や予約サイトの特典額に振り回されている」
「特典目当ての来館をどう扱えばよいか分からない」

このようなお悩みを持っていませんか?

ブライダルフェア特典は、来館を増やす特典と成約を後押しする特典に役割を分けると、費用をかけるべき場所が見えてきます。
本記事では、特典の種類とカップル側の見方、特典目当ての来館をどう捉えるか、成約につながる特典の決め方、トラブルの防ぎ方、SNSでの伝え方を順に解説します。
自社のフェア特典を見直し、来館から成約までの流れを組み直せる状態を目指しましょう。

この記事でわかること

  • ブライダルフェア特典の3つの種類と役割
  • カップルが特典をどう見ているか
  • 特典目当ての来館が式場にとって損かどうか
  • 成約につながる特典の決め方
  • 特典で起きやすいトラブルと防ぎ方
  • 特典をSNSで伝えるコツ

ブライダルフェア特典とは?式場が用意する3つの種類

ブライダルフェア特典とは?式場が用意する3つの種類

特典の役割分担を考える前に、まずは自社の特典を種類ごとに棚卸しします。
特典は誰に・いつ渡すかで3種類に分かれ、狙う効果も異なります。

この章では、次の3つを解説します。

  • 来館特典は見学に来た人全員に渡す特典
  • 成約特典は契約を決めた人に付ける割引や優待
  • 1件目特典と予約サイト特典は比較前の来館を取る特典

種類を混ぜたまま金額を比べると、どの特典が成約に効いているかが見えなくなります。

種類渡す相手主な中身狙う効果
来館特典見学者全員ギフト券・試食来館を増やす
成約特典契約した人割引・アップグレード決断を後押しする
1件目・予約サイト特典初見学・サイト経由の人追加割引・ギフト券比較前に来館してもらう

来館特典は見学に来た人全員に渡す特典

来館特典とは、フェアに参加したカップルに契約の有無を問わず渡す特典で、「まず行ってみよう」と思わせる入口の役割を担います。
見学には時間も手間もかかるため、ギフト券や試食、記念品といった見返りが来館の心理的なハードルを下げるからです。

たとえば「見学だけで料理の試食付き」「参加でカフェチケット進呈」といった形なら、まだ式場を絞り込めていない層にも予約してもらえます。
一方で、金額を上げすぎると特典だけを目的にした来館が増え、接客の手間に対して成約が伴わなくなります。
来館特典は、来館の後押しとして機能する範囲に金額をとどめるのが基本です。

成約特典は契約を決めた人に付ける割引や優待

成約特典とは、契約を決めたカップルに付ける割引や優待で、挙式料の割引や衣装・料理のアップグレードなどがあります。
来館特典より金額を大きく設定しやすいのは、費用が契約した組にしか発生しないためです。

たとえば東京のある式場の公式サイトでは、「最大150万円優待」のように複数の割引を合計した金額を打ち出すフェアが並んでいます。
合計額が大きいほど「元の見積もりが高いのでは」と受け取られることもあるため、内訳を説明できる形にしておく必要があります。
成約特典は、決断を後押しする理由として内訳まで伝わる形で設計しましょう。

出典:ブライダルフェア | 【公式】東京都 港区の結婚式場ならThe Place of Tokyo

1件目特典と予約サイト特典は比較前の来館を取る特典

1件目特典とは、式場見学が初めてのカップルに限って上乗せする特典です。
予約サイト特典はゼクシィやハナユメなどの予約サイトが用意する特典で、どちらも比較が始まる前に来館してもらうことを狙っています。
先に見学した式場ほど選ばれやすく、最初の来館を取れるかが成約を左右するからです。

実際に、予約サイトの多くはサイト経由でフェアを予約して来館したカップルにギフト券などを渡すキャンペーンを行っています。
特典の原資は予約サイト側が用意していても、式場は掲載料や送客手数料を通じて間接的に負担していると考えられます。
自社の特典と予約サイトの特典が重なっていないか、一度並べて確認しておきましょう。

カップルはブライダルフェア特典をどう見ているか

カップルはブライダルフェア特典をどう見ているか

特典の種類を整理したら、次は受け取る側のカップルが特典をどう見ているかを確認します。
当社がラッコキーワードで調べたところ、「ブライダルフェア 特典」の関連語はカップルの本音がそのまま表れた検索語が上位を占めていました。

この章では、検索データから読み取れる次の3つの見方を紹介します。

  • 特典目当てで式場を回るカップルは珍しくない
  • 1件目と申告するかどうかで迷っている
  • 特典がもらえなかった経験は不満として残る

いずれも式場の担当者には見えにくい本音ですが、特典の設計や当日の説明を考えるうえで欠かせない前提です。
カップルの見方を知っておくと、どの特典で何を伝えるべきかが決めやすくなります。

特典目当てで式場を回るカップルは珍しくない

ブライダルフェアに特典目当てで参加するカップルは、式場が想像する以上に多いと考えておくのが安全です。
当社がラッコキーワードで調べると、「ブライダルフェア特典目当て」の月間検索数は390回で、「ブライダルフェア特典」そのものの170回を大きく上回っているためです。

ほかにも「ブライダルフェア 行きまくる」が260回、「ブライダルフェア荒らし」が90回と、特典を集める行動そのものを調べる検索が目立ちます。
カップル向けの上位記事でも、特典目当ての参加は「あり」とする内容が主流です。
特典目当ての来館は例外ではなく、一定数いる前提で接客と特典の流れを組んでおきましょう。

1件目と申告するかどうかで迷っている

カップルの多くは、1件目特典を受けるために「初めての見学です」と申告してよいのかを迷っています。
同じく当社の調べでは、「ブライダルフェア1件目 ばれる」の月間検索数は390回あり、「特典目当て」と並んで関連語の最上位に入っているからです。

「ブライダルフェア 初回 特典 嘘」という検索も月30回あり、実際には他の式場を見学済みでも1件目と申告するケースがあると読み取れます。
カップル向けの記事でも、この申告の是非は取り上げられている話題です。
1件目特典を出すなら、申告の確認方法と、申告と違った場合の扱いを事前に決めておくことが欠かせません。

特典がもらえなかった経験は不満として残る

特典がもらえなかったという経験は、式場や予約サイトへの不満としてカップルの記憶に残ります。
当社の調べで「ゼクシィ 特典もらえなかった」は月170回検索されており、受け取れなかった理由を後から調べる人が一定数いるためです。

カップル向けの上位記事でも「特典対象外になるよくあるケース」を扱う章が複数あり、予約経路の違いや条件の見落としがよく挙がっています。
条件の伝え漏れはそのまま口コミの評価に響くので、渡す側の説明で防ぎましょう。

クレームになったときの判断手順は、返金要求への対応も含めて下記の記事で場面別に整理しています。合わせてご覧ください。

▼関連記事

【式場向け】ブライダル業界のクレーム事例と対応手順|返金要求にも迷わず判断できる

特典目当ての来館は式場にとって損なのか

特典目当ての来館は式場にとって損なのか

カップル側の見方が分かると、次に気になるのは「特典目当ての来館に費用をかけて意味があるのか」という点です。
結論からいえば、来館そのものを減らすより、来館を成約につなげる流れを整えるほうが式場にとって得になります。

この章では、次の2つを解説します。

  • 最初に来館した式場で約半数が成約している
  • 特典目当ての来館が成約しにくい理由

特典目当てのカップルを一律に避けると、成約の可能性が高い最初の来館まで取りこぼすことになります。
データと成約しにくい理由を両方押さえて、どこに手を打つべきかを見極めましょう。

最初に来館した式場で約半数が成約している

特典目当てであっても、最初に来館してもらうこと自体には大きな価値があります。
最初に来館した式場で約半数が成約しており、見学した式場が3会場以内の層が約8割を占めるという調査結果があるためです。

比べる式場が少ないほど、最初の式場が選ばれやすいと読み取れます。
特典目当てでも1件目として来館したカップルは成約の見込みが高いので、来館を増やす特典はむしろ積極的に使いましょう。

出典:株式会社TAIAN「結婚式場の成約プロセスに関するアンケート調査結果」

来館を増やす手段を特典以外も含めて比べたい方には、下記の記事がSNSやWeb施策まで広く整理しています。ぜひ、参考にしてみてください。

▼関連記事

ブライダル集客の方法12選|来館・成約を増やすSNS・Web戦略を解説

特典目当ての来館が成約しにくい理由

特典目当ての来館が成約しにくいのは、カップルが式場を選ぶ基準を持たないまま来館しているからです。
何を重視するかが決まっていないと、案内を受けても比較の軸が生まれず、「特典をもらったので次へ」で終わってしまいます。

たとえば料理を重視するカップルなら試食の満足度が決め手になりますが、目的のない来館では試食も「特典の一つ」として消費されます。
特典目当ての来館をすべて成約に変えることはできなくても、接客の冒頭で希望の人数や予算、重視したい点を聞き取れば、比較の軸を一緒に作ることはできます。
成約しにくい原因は特典ではなく基準の不在にあると捉え、接客の入口を整えましょう。

成約につながるブライダルフェア特典の決め方

成約につながるブライダルフェア特典の決め方

特典目当ての来館も成約につなげられると分かったところで、ここからは特典そのものの決め方に移ります。
特典は金額の大きさを競うより、どの場面で何を後押しするかを先に決めるほうが費用対効果が上がります。

この章では、特典を決めるときの次の5つの考え方を紹介します。

  • 来館特典と成約特典で役割を分ける
  • 割引額より最終見積もりとの差を先に見せる
  • 割引以外の特典も用意しておく
  • 仮予約特典で即決の圧を下げる
  • ターゲット別に特典を組み合わせる

どれか1つだけ取り入れても効果は出ますが、組み合わせるほど他の式場の特典額に振り回されにくくなります。
自社のフェアに当てはめながら、優先して見直す項目を選んでください。

来館特典と成約特典で役割を分ける

特典を決めるときは、来館特典には「来る理由」、成約特典には「決める理由」という別々の役割を持たせます。
役割を分けないまま金額を上げると、来館特典に予算が偏り、成約の後押しに使える費用が残らなくなるからです。

来館特典は試食や衣装試着のように、式場の魅力を体験してもらえる内容にすると来館の質も上がります。
成約特典は、見積もりの中で効き目が分かりやすい項目の割引や、アップグレードに振り向けるのが効果的です。
2つの特典にかける予算をそれぞれ決めてから、中身を選ぶ順番で考えましょう。

割引額より最終見積もりとの差を先に見せる

成約特典は、割引額の大きさより、最終的な見積もりの目安を先に見せるほうが信頼されます。
カップルは初回の見積もりから金額が上がることを知っており、割引額だけでは判断できないからです。

実際に、Q\&Aサイトでは「初回見積もり時点は、正直最終的にいくらになるかなんてわからない」という回答が寄せられています。
過去の成約組の平均的な上がり幅を示したうえで割引額を伝えれば、特典の価値が正しく伝わります。

出典:ブライダルフェアの1件目特典について \- Yahoo\!知恵袋

見積もりのどこで単価が上がりやすいかは、内訳から客単価の上げ方を整理した記事で確認できます。こちらもぜひチェックしてみてください。

▼関連記事

【式場向け】結婚式の単価相場はいくら?内訳からわかる客単価の上げ方

割引以外の特典も用意しておく

成約特典は割引だけに頼らず、持ち込み料の免除や衣装の追加など、割引以外の選択肢も用意しておくのが有効です。
カップルによっては、金額の値引きより「自分たちのやりたいことが実現できるか」のほうが決め手になるからです。

前項で紹介したYahoo\!知恵袋の回答でも、回答者が「持ち込み料を無料にしてもらうこと」を交渉し、「割引よりもそちらの方が良かった」と振り返っています。
写真や映像を知人に頼みたい組、ドレスにこだわりたい組など、希望によって響く特典は異なります。
ヒアリングで分かった希望に合わせて特典を選べる形にしておくと、同じ予算でも決め手になりやすくなります。

仮予約特典で即決の圧を下げる

当日に契約を迫るより、仮予約でも受けられる特典を用意して、検討の時間を残すほうが成約につながる場合があります。
「即決しないと特典が消える」と感じたカップルは、式場に対して警戒心を持ちやすいからです。

当社がラッコキーワードで調べたところ、「ブライダルフェア 即決 しない」は月50回、「結婚 式場 1件目で決める」は月40回検索されていました。
その場で決めることに迷いを持つカップルが一定数いると読み取れます。

仮予約の期間中も特典を保証すれば、カップルは安心して比較でき、式場も連絡を取り続けられます。
即決を急がせる特典は、迷っている層を逃す原因にもなると考えておきましょう。

ターゲット別に特典を組み合わせる

特典は全員に同じものを用意するより、ターゲットごとに組み合わせを変えるほうが、来館の目的がはっきりします。
重視することが違うカップルに同じ特典を見せても、自分向けだと感じてもらえないからです。

前出のThe Place of Tokyoのフェア一覧でも、次のようにターゲットごとに特典の中身を変えています。

ターゲット特典の例
料理を重視する層豪華試食・料理のランクアップ
衣装にこだわる層衣装の着数追加・試着体験
少人数婚の層貸切の会食プラン・少人数向けの割引
子連れ・マタニティ婚の層キッズ対応・体調に合わせた日程変更

自社の成約組に多いターゲットから順に、1つずつフェアを作っていきましょう。

ブライダルフェア特典で起きやすいトラブルと防ぎ方

ブライダルフェア特典で起きやすいトラブルと防ぎ方

特典の決め方が固まったら、運用の段階で起きやすいトラブルにも備えておきます。
特典は金額が大きく条件も複雑になりやすいため、法律面と説明面の両方で確認が欠かせません。

この章では、次の3つのトラブルと防ぎ方を解説します。

  • 景品表示法の上限を確認しておく
  • もらえる条件を予約前に明示する
  • 期限つき特典は理由を正直に伝える

いずれも、トラブルになってから対処すると口コミの評価や成約の取り消しにつながります。
フェアを公開する前のチェック項目として、担当者の間で共有しておきましょう。

景品表示法の上限を確認しておく

来館特典のように参加者全員に渡す特典は、景品表示法の「総付景品」の上限を確認しておきましょう。
上限を超えると、特典の中身に関係なく法令違反を問われるおそれがあるためです。

消費者庁のQ\&Aでは、景品の最高額は取引の価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら10分の2までとされています。
購入を条件としない来店者への景品は取引の価額を原則100円とし、通常の取引の最低価額が100円を超えるならそれを基準にできるとも示されています。
式場の取引内容で判断が分かれるので、高額な特典を出す前に消費者庁の窓口や弁護士に確認してください。

出典:消費者庁(景品表示法に関するQ\&A)

総付景品について | 消費者庁

もらえる条件を予約前に明示する

特典のトラブルを防ぐには、もらえる条件を予約の前の段階でカップルに伝えておくことが大切です。
条件を知らないまま来館したカップルが対象外だと分かると、特典の不満がそのまま式場の印象になってしまうからです。

カップル向けの記事で挙がる対象外のケースから、事前に示したい条件をまとめました。

  • 予約の経路(公式サイト・予約サイト・電話)
  • 1件目特典の対象になる見学の数え方
  • 見学の所要時間や相談の有無
  • ギフト券などの受け取り時期と方法

たとえば「公式サイト経由の予約のみ対象」と書いておけば、予約サイト経由の組との行き違いを防げます。
条件はフェアページと予約完了の案内の両方に書き、当日の受付でも口頭で確かめましょう。

期限つき特典は理由を正直に伝える

「本日成約なら」「先着○組」といった期限つきの特典は、期限を設ける理由を正直に伝えることが前提です。
理由のない期限は、カップルに「急がせるための営業トーク」と受け取られやすいからです。

前出のYahoo\!知恵袋には「予約がたまたま空いていたと言うのは良くある営業トークです」という回答もあり、こう見られると本当に空きが少ない日程でも信用されません。
「この日程は例年埋まりやすい」「閑散期の施行を増やすため」など、期限の根拠を具体的に示しましょう。

しつこいと受け取られない伝え方は、場面別の例文を集めた下記の記事にまとめています。気になる方はのぞいてみてください。

▼関連記事

【例文つき】ブライダル営業トークを場面別に紹介|しつこいと思われず成約する話し方

ブライダルフェア特典をSNSで伝えるコツ

ブライダルフェア特典をSNSで伝えるコツ

トラブルへの備えができたら、最後に特典をどう伝えて来館につなげるかを考えます。
特典の中身が同じでも、伝え方によって集まるカップルの質は大きく変わります。

この章では、SNSやフェアページで特典を伝える次の3つのコツを紹介します。

  • フェアタイトルに特典を詰め込みすぎない
  • Instagramでは特典より式場の雰囲気を先に見せる
  • 特典の効果は来館数と成約率で測る

特典を前面に出すほど、特典目当ての来館が増えるという関係は見落とされがちです。
自社がどんなカップルに来てほしいのかを決めてから、伝え方を選びましょう。

フェアタイトルに特典を詰め込みすぎない

フェアタイトルには、特典の金額を並べるより、そのフェアで何が体験できるかを優先して書くのが効果的です。
特典の数字ばかりが並ぶと、どの式場のフェアも同じに見え、式場の特徴で選ばれにくくなるからです。

前出のThe Place of Tokyoのフェア一覧にも、「最大150万円」「アマギフ等6.8万円分」と金額が1つのタイトルに複数入ったものがあります。
同じ一覧には「料理重視の方必見」「挙式のみ限定」のように、対象や体験を先に置いたタイトルも並んでいます。
来てほしいカップルに向けて体験の内容を先に書き、特典はその後に1つだけ添える形を基本にしましょう。

Instagramでは特典より式場の雰囲気を先に見せる

Instagramで特典を告知するときは、特典の画像より先に、式場の雰囲気が伝わる写真や動画を見せることが大切です。
カップルが来館を決める理由は、特典より式場の雰囲気にあるという調査結果があるためです。

前出の株式会社TAIANの調査では、来館の決め手として最も多かったのは「雰囲気のわかる写真」で34.6%でした。
「アクセス」の8.3%、「総額の費用」の7.9%を大きく上回っています。
雰囲気で興味を持ってもらい、特典は来館を迷っている人の後押しとして添える順番で投稿を組みましょう。

出典:株式会社TAIAN「結婚式場の成約プロセスに関するアンケート調査結果」

特典の効果は来館数と成約率で測る

特典の効果は、来館数だけでなく、その特典で来館した組の成約率まで追って判断します。
来館数だけを見ると、特典目当ての来館が増えた月ほど成果が出たように見えてしまうからです。

当社がSNS施策を設計する際は、フェアや投稿ごとに予約経路を分けて記録し、来館数と成約率を並べて比べることを基本にしています。
来館特典を増額した月に来館数は伸びても成約率が下がったなら、増額分は成約につながっていないと判断できます。
来館数と成約率の両方で特典を評価し、効いていない特典から見直しましょう。

式場の運営で追うべき指標の全体像は、収益構造とKPIを解説した下記の記事で確認できます。ぜひ合わせてこちらもご覧ください。

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【最新データで解説】結婚式場経営はなぜ赤字になる?収益構造・KPI・生き残る打ち手を徹底解説

ブライダルフェア特典に関するよくある質問

ブライダルフェア特典に関するよくある質問

ここまでで特典の種類から決め方、トラブルの防ぎ方、SNSでの伝え方までを解説してきました。
最後に、特典を見直そうとする式場の担当者から特によく聞かれる、予算と予約サイトに関する疑問を取り上げます。

この章で答えるのは、次の2つの質問です。

  • 特典の予算はいくらが目安ですか?
  • 予約サイトの特典と式場の特典は重ねるべきですか?

どちらも正解が1つに決まるものではなく、自社の成約率や集客経路によって答えが変わります。
自社の数字を手元に置き、当てはめながら読んでみてください。

特典の予算はいくらが目安ですか?

特典の予算は業界の平均額ではなく、自社の成約率と1組あたりの利益から逆算して決めるのが確実です。
規模や立地、集客経路によって、同じ特典費で生める成約の数がまったく異なるからです。

来館特典であれば、来館1組あたりの特典費を成約率で割ると、成約1組を得るためにかかった特典費が分かります。
たとえば来館特典が1組5,000円で成約率が25%なら、成約1組あたりの特典費は2万円です。
この金額が1組あたりの利益に対して見合うかどうかで、増額するか減らすかを判断しましょう。

1組あたりの利益がどこで決まるかは、原価構造から整理した下記の記事で解説しました。特典の予算を決める前に、一度目を通してみてください。

▼関連記事

結婚式場の利益率はなぜ低いと言われるのか?原価構造から見る黒字化のポイント

予約サイトの特典と式場の特典は重ねるべきですか?

予約サイトの特典と式場の特典は、同じ層に同じ役割の特典を重ねないように分けるのが基本です。
どちらも来館を後押しする特典だと、違いが伝わらず式場の特典が埋もれるからです。

たとえば予約サイトがギフト券の来館特典を出しているなら、式場側は上乗せせず、試食や試着などの体験や成約特典に予算を回す方法があります。
公式サイト経由の予約には独自の特典を付け、経路ごとの成約率を比べるのも有効です。
自社の特典は、予約サイトと役割がかぶらない形で組み立てましょう。

予約サイトを含む広告の外注先を見直したい方は、費用相場と選び方を比べた下記の記事も判断の材料になります。比較の際に役立ててみてください。

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【比較表つき】ブライダル広告代理店のおすすめ8選|費用相場と来館予約を増やす選び方

まとめ

まとめ

ブライダルフェア特典は、来館特典・成約特典・1件目特典や予約サイト特典の3種類に分かれ、それぞれ狙う効果が異なります。
最初に来館した式場で約半数が成約しているという調査結果もあり、特典目当ての来館を避けるより、成約までの流れを整えるほうが得策です。

成約につなげるには、来館特典には来る理由、成約特典には決める理由という役割を持たせましょう。
割引額より最終見積もりとの差を見せ、割引以外の特典や仮予約特典も選べる形にしておくと、決め手になりやすくなります。

運用では、景品表示法の上限と特典の条件を事前に確認し、期限つき特典には根拠を添えることが欠かせません。
SNSでは式場の雰囲気を先に見せ、特典の効果は来館数と成約率の両方で測って見直していきましょう。

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