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【2026年最新】結婚式場の売上ランキング|上位6社の数字から集客の打ち手を読む

目次
  1. この記事でわかること
  2. 結婚式場の売上ランキング(上場6社)
  3. 大手結婚式場運営会社6社の特徴
  4. 売上ランキングの裏にある結婚式場業界の現状
  5. 売上ランキングを自社の式場経営に活かす視点
  6. 結婚式場の売上ランキングに関するよくある質問
  7. まとめ

自社の式場の業績を振り返るなかで、
「大手の結婚式場はどれくらいの売上規模なのか知りたい」
「売上ランキングの数字をそのまま比べてよいのか分からない」
「大手の動きを自社の集客や経営にどう活かせばよいか迷っている」

このようなお悩みを持っていませんか?

本記事では、上場している結婚式場運営会社6社の売上高ランキングを決算データで整理し、各社の特徴と業界全体の現状を解説します。
あわせて、ランキングを自社の経営判断に置き換えるための見方も紹介します。
読み終える頃には、大手との差をどの指標で測り、どこに力を注ぐべきかが見えてくるはずです。

この記事でわかること

  • 上場している結婚式場運営会社6社の売上高ランキング
  • ランキングを見るときの注意点と経営統合の影響
  • 大手6社それぞれの特徴と財務の強み
  • 市場規模・婚姻件数・赤字比率から見た業界の現状
  • 売上ランキングを自社の式場経営に活かす視点
  • 結婚式場の売上ランキングに関するよくある質問

結婚式場の売上ランキング(上場6社)

結婚式場の売上ランキング(上場6社)

自社の立ち位置を確かめる第一歩として、まずは業界の上位にいる会社の売上規模を押さえましょう。
比べるときは、決算を公開している上場企業の数字を使うのが確実です。
この章では、上場している結婚式場運営会社6社の売上高を一覧にし、数字を読むうえでの注意点と、業界の構図を変えた経営統合の動きを順に取り上げます。

  • 売上高ランキング一覧
  • ランキングを見るときに押さえたい3つの注意点
  • エスクリとノバレーゼの統合で上位の構図が変わる

非上場の大手は決算書の開示義務がないため、この章の比較対象からは外しています。
非上場企業の扱いは、記事後半のよくある質問で補足しているので、あわせて確認してみてください。

売上高ランキング一覧

上場している結婚式場運営会社の売上高は、ツカダ・グローバルホールディングが731億円で首位です。
婚礼に加えてホテル事業の売上も持つためです。
各社の直近本決算を当社で並べたのが次の表です。

順位企業名売上高
1位ツカダ・グローバルホールディング731億円
2位テイクアンドギヴ・ニーズ477億円
3位エスクリ(現オンザページ)262億円
4位アイ・ケイ・ケイホールディングス225億円
5位一蔵194億円
6位ブラス135億円

1位と6位の売上高には5倍以上の開きがあります。
ただし財務指標の順位は売上と一致しないため、規模だけで強さを判断しないようにしましょう。

ランキングを見るときに押さえたい3つの注意点

売上高ランキングは、前提をそろえずに比べると実態とずれた順位になります。
各社で決算期や集計範囲が異なるためです。
比較の前に、次の3点を確認しておきましょう。

  • 決算期の変更:テイクアンドギヴ・ニーズは直近が9か月分(357億円)の変則決算
  • 連結の範囲:ホテルや和装など婚礼以外の売上も含む
  • 持株会社の数字:平均年収や従業員数は本社単体の数字

表で同社に変更前の本決算(477億円)を使ったのは、12か月分の他社とそろえるためです。
決算期と集計範囲を確かめてから読めば、見かけの数字に引っぱられずに済みます。

エスクリとノバレーゼの統合で上位の構図が変わる

表で3位のエスクリは、同じく婚礼大手のノバレーゼと経営統合し、社名を「株式会社オンザページ」に変えました。
ランキングの上位争いに大きく影響するのは、2社の売上が1社分として合算されるためです。
会社発表では、統合後の連結売上高は470億円の見込みです。

▲出典

株式会社オンザページ「ブライダル大手のエスクリとノバレーゼ 経営統合 新社名を『オンザページ』に」

この規模は2位のテイクアンドギヴ・ニーズ(477億円)とほぼ並ぶ水準で、今後の決算次第では2位と3位が入れ替わる可能性もあります。
過去の順位表を見るときは、統合前の旧社名のまま載っていないかを確かめてから参考にしましょう。

大手結婚式場運営会社6社の特徴

大手結婚式場運営会社6社の特徴

前の章では売上高の順位と、その数字を読むときの注意点を確認しました。
ここからは6社それぞれの事業の特徴と、数字に表れている強みを見ていきます。
同じ結婚式場運営会社でも、事業の広げ方や財務の組み立て方には、会社ごとにはっきりとした違いがあります。

  • ツカダ・グローバルホールディング
  • テイクアンドギヴ・ニーズ
  • オンザページ(旧エスクリ・旧ノバレーゼ)
  • アイ・ケイ・ケイホールディングス
  • 一蔵
  • ブラス

各社の違いを知っておくと、自社がどの会社の動き方に近いのか、どこを参考にすべきかを判断しやすくなります。
規模の大小だけでなく、財務の数字にも注目しながら読み進めてみてください。

ツカダ・グローバルホールディング

ツカダ・グローバルホールディングは、売上高731億円で上場6社の首位に立つ最大手です。
売上規模が大きいのは、子会社のベストブライダルが展開する婚礼事業に加えてホテル事業も手がけ、事業の柱を複数持っているためです。

財務を見ると、ROEは12.81%と6社の中でも高い水準にある一方、自己資本比率は26.6%で、中位にとどまっています。
借入れも活用しながら施設を増やし、事業を広げてきた会社の典型的な数字といえるでしょう。
規模で業界をリードする会社として、施設展開の動きは今後も業界の指標になりそうです。

テイクアンドギヴ・ニーズ

テイクアンドギヴ・ニーズは、売上高477億円で2位に入る大手で、ROEは19.56%と6社で最も高い数字です。
ROEが高いのは、株主から預かった資本に対して効率よく利益を生み出せているためです。

自己資本比率も34.1%あり、収益性と財務の安定を両立している点が特徴です。

一方で、直近は決算期の変更により9か月分の変則決算となっており、売上高は357億円と表示されます。
このため、年度をまたいで数字を追う際は12か月分に置き換えて比べる必要があります。
収益性の高さでは6社の中で頭一つ抜けているため、利益の出し方を学ぶ対象として注目しておきたい会社です。

オンザページ(旧エスクリ・旧ノバレーゼ)

オンザページは、エスクリとノバレーゼが経営統合して誕生した会社で、統合後の連結売上高は470億円を見込んでいます。
統合前のエスクリ単体は売上高262億円、ROE5.01%で、規模・収益性とも上位2社との間に差がありました。

2社の統合によって施設数と売上規模がまとまり、上位2社に並ぶ規模になります。

ただし財務の強さを判断する材料はまだそろっていません。
統合の効果が本格的に数字に表れるのは、これからの決算になるためです。
次の決算で売上と利益がどう動くかが、上位争いの行方を占う試金石になります。

アイ・ケイ・ケイホールディングス

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、売上高225億円で4位ながら、自己資本比率58.4%と6社で最も財務が安定している会社です。
佐賀県で創業し、地方都市を中心に結婚式場を展開してきました。
財務が安定していると言えるのは、総資産に占める自己資本の割合が大きく、借入れへの依存が小さいためです。

ほかの5社の自己資本比率はいずれも40%未満で、58.4%という数字は際立っています。
ROEも16.17%と高く、規模は中位でも稼ぐ力と財務の厚みを両立しています。
売上規模の大きさではなく、地域での強さと財務の健全さで存在感を示している点が、この会社から読み取れる強みです。

一蔵

一蔵は、売上高194億円で5位に入る会社で、ウエディング事業と和装事業の2本柱で事業を展開しています。
婚礼だけの売上規模は表の数字より小さくなります。
振袖を中心とした和装事業の売上も含まれているためです。

財務面では、直近決算が赤字で、自己資本比率も15.4%と6社で最も低い水準です。
2つの事業を持つことで売上の波を分散できる一方、どちらの事業も人件費や原材料費の上昇の影響を受けやすい構造にあります。
今後は、2つの事業の収益をどこまで立て直せるかが、ランキング上の位置を左右する材料になるでしょう。

ブラス

ブラスは、売上高135億円で上場6社の中では最も小さい規模ですが、顧客満足度では業界トップの評価を得ている会社です。
評価が高いのは、愛知県を中心に貸切型の結婚式場を運営し、1組ごとの体験に力を注ぎやすい形をとっているためと考えられます。

オリコンの顧客満足度調査「ハウスウエディング」では、実際に利用した4,513人の評価をもとにした総合ランキングで、2年連続の1位を獲得しました。
自己資本比率も36.4%と上位2社を上回っています。

▲出典

オリコン株式会社「満足度の高い”ウエディング”関連ランキング」

売上規模で劣っても、利用者の評価で選ばれる会社になれることを示す好例です。

売上ランキングの裏にある結婚式場業界の現状

売上ランキングの裏にある結婚式場業界の現状

大手6社の特徴を押さえたところで、次は業界全体に目を向けます。
売上ランキングは上位企業の姿しか映さないため、中小を含めた業界全体の数字とあわせて見ることで、自社が置かれている環境をより正確に把握できます。

  • ブライダル市場は横ばいで推移している
  • 婚姻件数は直近2年連続で増えている
  • 式場全体では売上が伸びても利益が減っている

市場規模・婚姻件数・利益の3つの数字は、それぞれ異なる方向を指しています。
どれか1つだけで業界を判断しないよう、順番に確認していきましょう。

ブライダル市場は横ばいで推移している

ブライダル市場は、ほぼ横ばいで推移しています。
挙式披露宴は施行件数の減少で微減となった一方、ブライダルジュエリーは値上げで伸び、分野ごとの増減が打ち消し合っているためです。

ブライダル関連の企業・団体を対象にした矢野経済研究所の調査では、主要5分野の市場規模は1兆5,786億円で前年比99.9%でした。
翌年の予測も99.5%の1兆5,700億円です。

▲出典

矢野経済研究所「ブライダル市場に関する調査を実施」

対象分野の数は年によって変わるため、過去の金額とは単純に並べられません。
市場全体が横ばいである以上、大手の売上が伸びる局面では、そのぶん他社のシェアが削られていると読むのが自然です。

婚姻件数は直近2年連続で増えている

「婚姻件数は減り続けている」と言われがちですが、直近の数字は2年連続で増えています。
当社が目にする業界の解説でも、長期の減少傾向だけを取り上げ、直近の動きに触れていないものが多いためです。
厚生労働省の人口動態統計(概数)では、直近の婚姻件数は48万9,119組で、前年の48万5,092組から4,027組増えました。

▲出典

厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」

ピークだった109万9,984組と比べれば半分以下の水準で、長い目で見た減少傾向が変わったわけではありません。
直近の増加を追い風と見るか一時的な動きと見るかで、施設への投資判断は変わります。
長期の減少と直近の増加を分けて捉えたうえで、自社の計画を立てることが大切です。

式場全体では売上が伸びても利益が減っている

結婚式場業界全体を見ると、売上は回復しているのに利益が減るという状況が続いています。
費用の上昇に売上の伸びが追いついていないためです。
東京商工リサーチの調査では、業績を5期連続で把握できた結婚式場業46社の売上高合計は2,757億円で前年比3.9%増だった一方、最終利益の合計は17.6%減の120億円でした。

▲出典

東京商工リサーチ「『結婚式場』は業績持ち直すも収益は悪化」

帝国データバンクの調査でも、結婚式場運営企業のうち35.6%が赤字で、市場規模は過去最高だった6,163億円の約8割にとどまっています。
同調査は赤字の背景に人件費や食材費の上昇を挙げており、値上げだけで費用増を吸収するのは難しい局面です。

▲出典

帝国データバンク「『結婚式場』業界動向調査」

売上ランキングを自社の式場経営に活かす視点

売上ランキングを自社の式場経営に活かす視点

業界の現状を踏まえると、売上ランキングは眺めて終わりにせず、自社の経営判断の材料に置き換えてこそ意味を持ちます。
この章では、ランキングの数字から自社が何を学べるのかを3つの視点で整理しました。

  • 売上規模ではなく財務指標で比べる
  • 売上順位と顧客満足度は一致しない
  • 中小の式場は集客の打ち手を絞り込む

大手と同じ規模を目指すのではなく、自社の規模で再現できる部分を見つけることが目的です。
自社の強みをどこに置くかを考えながら、読み進めてみてください。

売上規模ではなく財務指標で比べる

大手と自社を比べるときは、売上高の大きさではなく、自己資本比率やROEといった財務指標を物差しにするのがおすすめです。
売上高は施設の数に比例するため、規模の違う会社同士では差が縮まらず、比べても打ち手が見えてこないためです。

上場6社を見ても、売上4位のアイ・ケイ・ケイホールディングスは自己資本比率58.4%で首位のツカダ(26.6%)を大きく上回り、ROEでも2位のテイクアンドギヴ・ニーズ(19.56%)が首位(12.81%)を上回っています。
自社の数字を大手と並べるなら、売上高の差ではなく、利益率や財務の安定度でどこまで近づけるかを目標にしましょう。

売上順位と顧客満足度は一致しない

売上高の順位と、利用者から見た満足度の順位は一致しません。
売上は施設の数や展開エリアの広さで決まる一方、満足度は1組ごとの接客や会場の体験で決まるため、評価の軸がそもそも異なるからです。

実際に、上場6社で売上高が最も小さいブラスは、オリコン顧客満足度調査のハウスウエディング部門で2年連続の総合1位を獲得しています。
規模で大手に並ぶのは難しくても、満足度であれば中小の式場にも十分に勝ち目があります。
自社がどちらの軸で選ばれたいのかを、まず決めておくことが出発点になります。

▲出典

オリコン株式会社「満足度の高い”ウエディング”関連ランキング」

中小の式場は集客の打ち手を絞り込む

中小の式場が大手と同じ集客施策を広く真似ると、予算も人手も分散してしまいます。
大手は複数の施設と大きな広告予算を前提に、多くの媒体へ同時に出稿できるためです。

当社が式場の集客を設計する際は、まず自社の強みを最も伝えやすい媒体を1つに絞り、そこでの来館予約につながる導線を固めることを基本にしています。
たとえば会場の雰囲気が強みであれば、写真や動画で伝わりやすいInstagramに投稿と予約導線を集中させる、といった形です。
すべてを大手と同じ土俵で戦うのではなく、自社の強みが伝わる場所を先に決めてから施策を広げましょう。

結婚式場の売上ランキングに関するよくある質問

結婚式場の売上ランキングに関するよくある質問

ここまでの内容を踏まえ、最後に結婚式場の売上ランキングについて寄せられやすい疑問をまとめました。
本文で扱いきれなかった「最大手はどこか」「非上場企業の数字」「年収との関係」の3つを取り上げます。

  • 結婚式場の最大手はどこですか?
  • 非上場の大手式場の売上高は分かりますか?
  • 売上ランキングと年収ランキングは同じ順位ですか?

いずれも、ランキングを自社の判断材料に使う前に押さえておきたい前提です。
気になる質問から確認して、数字を読み違えないための参考にしてください。

結婚式場の最大手はどこですか?

上場企業の売上高で比べると、結婚式場の最大手はツカダ・グローバルホールディングです。
婚礼とホテルの2つの事業で売上を積み上げているためです。
売上高は731億円で、2位のテイクアンドギヴ・ニーズ(477億円)を250億円以上上回っています。

ただし、エスクリとノバレーゼの統合で誕生したオンザページは統合後に470億円規模を見込んでおり、2位争いは今後動く可能性があります。
また、この比較は決算を公開している上場企業に限った話で、非上場企業は含まれていません。
「最大手」という言葉を使うときは、上場企業の売上高で比べた場合の話だと押さえておきましょう。

非上場の大手式場の売上高は分かりますか?

非上場の大手式場については、売上高を公式な資料で確かめることは基本的にできません。
有価証券報告書の提出義務がなく、売上高を公開していない会社が多いためです。

たとえば、Plan・Do・See、ディアーズ・ブレイン、アルカンシエル、ポジティブドリームパーソンズ、アニヴェルセルなどは知名度の高い大手ですが、売上高を確認できる一次資料が見当たりません。
インターネット上には推計値が出回っていることもありますが、出所が不明な数字は比較に使わないほうが安全です。
非上場企業を比べたいときは、顧客満足度調査など公開されている別の指標を使いましょう。

売上ランキングと年収ランキングは同じ順位ですか?

売上ランキングと平均年収のランキングは、同じ順位にはなりません。
有価証券報告書の平均年収は提出会社単体の数字で、持株会社の場合は本社の管理部門だけの年収を表しているためです。

たとえば、ツカダ・グローバルホールディングの平均年収は564.1万円ですが、対象は121人で、式場の現場スタッフは含まれていません。
一方、テイクアンドギヴ・ニーズは1,447人を対象にした464.5万円で、集計の範囲がまったく異なります。
年収の数字で会社を比べるときは、何人を対象にした数字なのかを必ず確かめましょう。

まとめ

まとめ

結婚式場の売上ランキングは、ツカダ・グローバルホールディングが731億円で首位に立ち、テイクアンドギヴ・ニーズ、統合で規模を広げたオンザページが続く構図です。
ただし、決算期や集計範囲をそろえずに比べると順位を読み違えるため、数字の前提を確かめてから使うことが欠かせません。

業界全体では、市場規模は横ばい、婚姻件数は直近で増加している一方、利益は減っており、赤字の式場も3割を超えています。
売上の大きさで大手に並ぶのは難しくても、財務の健全さや顧客満足度では、中小の式場にも十分に勝ち目があります。
自社の強みが伝わる集客の場所を決め、そこに施策を集中させることが、ランキングの数字から得られる一番の学びです。

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