【式場向け】結婚式の公式LINEとは?作り方と新郎新婦への案内手順がわかる
目次
結婚式場でプランナーや集客を担当し、
「新郎新婦から公式LINEの作り方を聞かれても答えられない」
「リッチメニューや例文をどこまで案内すべきか分からない」
「式場として関わるメリットがあるのか判断できない」
このようなお悩みを持っていませんか?
結婚式の公式LINEは、新郎新婦がゲスト連絡をまとめるために作るLINE公式アカウントで、作り方と注意点を式場が案内できると打ち合わせの負担が軽くなります。
本記事では、できることや作り方の5ステップ、リッチメニューと例文、写真共有の方法、つまずきやすい点を順に解説します。
新郎新婦に自信を持って案内できる状態を目指しましょう。
この記事でわかること
- 結婚式の公式LINEの基本と式場の公式LINEとの違い
- 結婚式の前・当日・後にできること
- 公式LINEの作り方5ステップ
- リッチメニューとテンプレートの準備
- そのまま使える例文
- 写真共有の方法と保存の期限
- 新郎新婦がつまずきやすい点と式場が案内するメリット
結婚式の公式LINEとは?式場が押さえておきたい基本

冒頭で紹介した悩みに答える前提として、まずは結婚式の公式LINEがどのようなものかを整理します。
仕組みそのものは一般のLINE公式アカウントと同じで、使う目的と相手が結婚式向けに絞られている点が特徴です。
この章では、次の4つを解説します。
- 新郎新婦がゲスト連絡用に作るLINE公式アカウントのこと
- 個人でも無料で作れて月200通まで配信できる
- LINEグループやオープンチャットとの違い
- 式場の公式LINEとは目的も相手も別のもの
基本を押さえておくと、打ち合わせで話題に出たときに、案内できる範囲とできない範囲を切り分けられます。
まずは言葉の意味から確認していきましょう。
新郎新婦がゲスト連絡用に作るLINE公式アカウントのこと
結婚式の公式LINEとは、新郎新婦が自分たちの結婚式専用に開設し、ゲストへの連絡をまとめるLINE公式アカウントを指します。
招待状の送付から当日の案内、式後のお礼までを1つのトーク画面で完結でき、連絡の抜け漏れを防ぎやすいためです。
実際に、結婚式でLINE公式アカウントを使った42名へのインターネットアンケートでは、「すごく良かった」が64.3%、「まぁまぁ良かった」が31.0%でした。
回答数は少ないものの評価は高く、式場も連絡手段の1つとして仕組みを把握しておきましょう。
出典:ウェディングニュース「結婚式でLINE公式アカウントを活用しよう」掲載のアンケート結果
個人でも無料で作れて月200通まで配信できる
結婚式の公式LINEは、個人でも無料のコミュニケーションプランで開設でき、月200通までメッセージを配信できます。
LINE公式アカウントは法人に限らず作成でき、プランによる違いは配信できる通数と追加配信の可否に限られるからです。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ |
|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 |
通数は「配信した回数×送った友だちの数」で数え、あいさつメッセージや応答メッセージ、チャットの返信は含まれません。
無料の範囲に収まるかを、新郎新婦と確認しておくと安心です。
LINEグループやオープンチャットとの違い
結婚式の公式LINEは、ゲスト同士がつながらず、新郎新婦と各ゲストが1対1でやり取りできる点がLINEグループやオープンチャットと異なります。
グループでは発言が参加者全員に見えてしまい、親族と友人、職場の人を同じ場に入れにくいためです。
| 比較項目 | 公式LINE | LINEグループ | オープンチャット |
|---|---|---|---|
| 連絡の見え方 | 新郎新婦と1対1 | 全員に見える | 全員に見える |
| ゲスト同士のやり取り | 発生しない | 発生する | 発生する |
| リッチメニュー | 使える | 使えない | 使えない |
たとえば出欠の返事や当日の質問も、公式LINEなら他のゲストに見られずに送れます。
ゲストの顔ぶれが幅広い結婚式ほど、公式LINEが向いているでしょう。
式場の公式LINEとは目的も相手も別のもの
結婚式の公式LINEは新郎新婦がゲストに向けて運用するもので、式場が見込み客に向けて運用する公式LINEとは別のアカウントです。
前者は1組の結婚式が終われば役目を終え、後者は集客や成約後の連絡を継続して担うからです。
| 比較項目 | 結婚式の公式LINE | 式場の公式LINE |
|---|---|---|
| 運用する人 | 新郎新婦 | 式場 |
| 届ける相手 | 招待ゲスト | カップル・成約者 |
| 主な目的 | 招待・案内・お礼 | 集客・予約・連絡 |
たとえば新郎新婦が「公式LINE」と言うとき、多くはゲスト連絡用を指しています。
質問を受けたら、どちらの話かを最初に確かめましょう。
結婚式の準備の進め方がどう変わってきたかは、下記の記事で整理しています。合わせてご覧ください。
▼関連記事
【2026年最新】結婚式トレンドとは?式場が知るべき変化と集客への活かし方
結婚式の公式LINEでできること

基本を押さえたところで、次は新郎新婦が公式LINEを何に使っているのかを時期ごとに見ていきます。
使い道は結婚式の前・当日・後で変わり、それぞれ紙や口頭で行っていた連絡を置き換える形です。
この章では、次の3つを解説します。
- 結婚式前は招待状の送付と出欠のリマインドに使う
- 結婚式当日は席次表や会場案内をスマホで見せる
- 結婚式後はお礼と写真共有の窓口にする
時期ごとの使い道を知っておくと、式場が持つ情報を新郎新婦へ渡すタイミングも決めやすくなります。
| 時期 | 主な使い道 |
|---|---|
| 結婚式前 | Web招待状の送付、出欠リマインド |
| 当日 | 席次表、メニュー表、会場案内 |
| 結婚式後 | お礼メッセージ、写真共有 |
結婚式前は招待状の送付と出欠のリマインドに使う
結婚式前の公式LINEは、Web招待状のURLを送り、出欠の回答や当日の案内をリマインドする役割を担います。
住所を聞かなくても招待状を届けられ、返信の催促も一斉配信で済ませられるためです。
たとえば、ある新郎新婦は招待状のリマインドから3日前の案内、式の翌日の連絡までを10段階に分けて配信していました。
配信の回数が増えるほど無料の通数を超えやすくなるので、送る内容は早めに決めておくのが得策です。
アクセスや受付時刻といった情報は、式場から文面ごと渡して新郎新婦の手間を減らしましょう。
出典:結婚式でMAツール(LINE公式アカウント)を使い倒した話|石原ひとみ
結婚式当日は席次表や会場案内をスマホで見せる
当日の公式LINEは、席次表やメニュー表、会場までの道順をゲストのスマホに表示する案内板として機能します。
リッチメニューに項目を並べておけば、ゲストがトーク画面から必要な情報をいつでも開けるからです。
先ほどの新郎新婦は、受付でゲストに自分の名前を送信してもらい、個別のメッセージと席札が自動で届く仕組みを作っていました。
ここまで作り込むかは新郎新婦次第ですが、紙の席次表を減らしたいという相談には公式LINEが1つの答えになります。
席次やメニューのデータを式場から早めに共有し、当日に間に合うよう支えましょう。
結婚式後はお礼と写真共有の窓口にする
結婚式後の公式LINEは、ゲストへのお礼を届け、当日の写真を集める窓口として使われます。
全員の連絡先を個別に探さなくても、友だち登録済みのゲストへ一度に送れるためです。
たとえば翌日にお礼のメッセージを配信し、その中で「撮った写真をこのトークに送ってください」と添える形がよく見られます。
写真共有の手順と保存の期限は後の章で取り上げるので、ここでは式後にも出番があると押さえておけば十分です。
式後の使い方まで伝えると、新郎新婦は開設時に必要な設定を見通せるでしょう。
結婚式の公式LINEの作り方5ステップ

できることが分かったところで、次は実際の作り方です。
開設からゲストへの案内までは5つのステップに分かれ、スマホのアプリだけで進められます。
この章では、次の5つを解説します。
- アプリをダウンロードしてアカウントを開設する
- アカウント名は誰の結婚式か分かる名前にする
- あいさつメッセージと応答設定を整える
- リッチメニューと配信メッセージを用意する
- QRコードやURLでゲストに友だち追加を案内する
手順を一覧にして渡せるようにしておくと、打ち合わせの場で一から説明する時間を省けます。
新郎新婦が自分で進められるよう、各ステップの要点を押さえておきましょう。
アプリをダウンロードしてアカウントを開設する
最初のステップは、「LINE公式アカウント」アプリをダウンロードし、新郎新婦のどちらかのLINEアカウントでログインして開設することです。
普段のLINEアプリとは別に、配信や設定を行う管理用のアプリが用意されているためです。
開設時にはアカウント名や業種の入力を求められますが、業種は「個人」を選べば先へ進められます。
打ち合わせの場で一緒に開設まで済ませておくと、その後の設定でつまずいたときも状況を共有しやすくなります。
開設そのものは短時間で終わる作業なので、早い段階で取りかかってもらいましょう。
アカウント名は誰の結婚式か分かる名前にする
アカウント名は、ゲストが友だち追加の画面を見た瞬間に誰の結婚式か分かる名前にします。
知らないアカウントからの案内だと思われると、追加をためらわれたりブロックされたりするおそれがあるためです。
たとえば「Taro & Hanako Wedding」や「山田家・佐藤家 結婚式」のように、ふたりの名前か両家の姓を入れる形が分かりやすいでしょう。
プロフィール画像も前撮りの写真などふたりと分かるものにすると、年配のゲストにも伝わります。
名前と画像の2点で「ふたりからの連絡」と分かる状態を作ってもらいましょう。
あいさつメッセージと応答設定を整える
開設したら、友だち追加の直後に届くあいさつメッセージと、ゲストから送信があったときの応答設定を整えます。
初期設定のままだと定型の文面が届き、結婚式の案内として不自然になるからです。
応答方法は手動チャット、応答メッセージ、AI応答メッセージから選べ、応答時間の設定で切り替えられる仕組みです。
たとえばゲストと直接やり取りしたいならチャットを、よくある質問に自動で答えたいなら応答メッセージを選ぶとよいでしょう。
どの方法にするかを先に決めておけば、意図しない自動返信を防げます。
リッチメニューと配信メッセージを用意する
続いて、トーク画面の下に表示するリッチメニューと、日時を指定して送る配信メッセージを用意します。
ゲストが自分で情報を開ける入口と、新郎新婦から届ける連絡の2つが揃って、公式LINEが案内役として機能するためです。
たとえばリッチメニューには招待状や会場アクセスを置き、配信メッセージには出欠のリマインドや前日の案内を予約しておきます。
詳しい作り方と例文は次の章以降で扱うので、ここでは「常に見せる情報」と「時期に合わせて送る情報」に分けると覚えてください。
この切り分けを伝えるだけでも、新郎新婦の準備は進めやすくなります。
QRコードやURLでゲストに友だち追加を案内する
最後に、友だち追加用のQRコードやURLをゲストに送り、登録してもらいます。
公式LINEは、友だち追加した人にしかメッセージを届けられないためです。
たとえば普段のLINEで「結婚式の案内はこちらのアカウントから送ります」と一言添えてURLを送ると、ゲストは迷わず追加できます。
招待状を送る少し前に追加してもらえば、招待状の配信にも間に合います。
親族や年配のゲストには電話や口頭で補う段取りも、あわせて決めておくよう伝えてください。
結婚式の公式LINEのリッチメニューとテンプレート

ここまで見てきた作り方の中でも、新郎新婦が時間をかけやすいのがリッチメニューです。
載せる項目と画像の仕様を先に決め、テンプレートを使えばデザインの負担を抑えられます。
この章では、次の3つを解説します。
- リッチメニューに載せる項目を先に決める
- 画像サイズは2種類でファイルは1MB以下に収める
- テンプレートは配布サイトやCanvaで探す
式場の情報が入る項目も多いため、どこを式場が用意できるかを意識しながら読み進めてください。
項目・仕様・デザインの順に決めると、作り直しを避けられます。
リッチメニューに載せる項目を先に決める
リッチメニューは、画像を作る前に載せる項目を決めておくと手戻りがありません。
項目の数によって画像の分割数が変わり、あとから増減するとデザインを作り直すことになるからです。
| 項目 | 内容 | 用意する人 |
|---|---|---|
| Web招待状 | 招待状のURL | 新郎新婦 |
| 会場アクセス | 地図・駐車場・送迎 | 式場 |
| 当日の流れ | 受付開始や開宴の時刻 | 式場・新郎新婦 |
| 席次表・メニュー表 | 当日に公開 | 式場・新郎新婦 |
| 写真共有 | 写真の送り方の案内 | 新郎新婦 |
| プロフィール | ふたりの紹介 | 新郎新婦 |
たとえば会場アクセスや当日の流れは、式場が持っている情報をそのまま渡せます。
載せる項目を新郎新婦と一緒に決め、式場が用意する分を早めに共有しましょう。
画像サイズは2種類でファイルは1MB以下に収める
リッチメニューの画像は、大サイズと小サイズの2種類から選び、ファイルは1MB以下で用意します。
仕様に合わない画像はアップロードできず、設定の段階で手が止まってしまうためです。
| サイズ | ピクセル数 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 大 | 2500px×1686px | 項目が多い場合 |
| 小 | 2500px×843px | 項目を絞る場合 |
ファイル形式はJPG・JPEG・PNGに対応しており、各エリアにはURLやテキスト送信などのアクションを割り当てられます。
写真を多く使ったデザインは容量が大きくなりやすいので、書き出すときに1MBを超えていないかを確かめてもらいましょう。
テンプレートは配布サイトやCanvaで探す
デザインに時間をかけられない新郎新婦には、結婚式向けのリッチメニューテンプレートを使う方法を案内できます。
文字と写真を差し替えるだけで形になり、一から作るより短時間で仕上がるからです。
たとえばデザインツールのCanvaには結婚式の公式LINE向けテンプレートが並んでおり、ペーパーアイテムを扱うPIARYもナチュラルや和風など6つのテイストを配布しています。
式場の雰囲気に合うテイストを選べば、招待状や会場装花との統一感も出せるでしょう。
入手先を2〜3か所伝えておくだけで、新郎新婦は選ぶところから始められます。
出典
結婚式公式ラインテンプレートデザイン(Canva)
LINE公式アカウントで結婚式の案内をしよう(PIARY)
結婚式の公式LINEで使える例文

リッチメニューが整ったら、次に必要になるのが配信するメッセージの文面です。
文面は送る時期ごとに役割が違い、式場が持つ情報を入れると案内として完成します。
この章では、次の3つを解説します。
- 友だち追加時のあいさつメッセージの例文
- 出欠リマインドと前日案内の例文
- 結婚式後のお礼メッセージの例文
例文は新郎新婦が書き換えて使える形にしているので、案内資料に転記して渡すこともできます。
◯◯の部分を、ふたりの名前や会場の情報に置き換えてもらいましょう。
友だち追加時のあいさつメッセージの例文
あいさつメッセージは、誰からの連絡かと、このアカウントで何を送るのかを最初に伝える文面にします。
追加した直後に目的が分かれば、ゲストが安心して通知を受け取れるためです。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 友だち追加の直後 | 友だち追加ありがとうございます。◯◯と△△の結婚式専用アカウントです。招待状や当日のご案内をこちらからお送りします。ご不明な点はこのトークでお気軽にお尋ねください。 |
たとえば上の例文のように、招待状と当日の案内を送る旨を書いておけば目的が伝わります。
あいさつメッセージは無料の通数に数えられないので、必要な案内を入れられます。
最後に問い合わせ方法を添えておくと、ゲストの迷いを減らせるでしょう。
出欠リマインドと前日案内の例文
結婚式前の配信は、出欠の回答期限を知らせるリマインドと、前日の最終案内の2通を軸にします。
ゲストが行動する必要のある場面に絞ると、通数を抑えながら連絡の漏れを防げるからです。
| 時期 | 例文 |
|---|---|
| 回答期限の1週間前 | 招待状のご返信期限が◯月◯日に近づいてまいりました。お手数ですが、下記よりご回答をお願いいたします。 |
| 前日 | いよいよ明日となりました。受付は◯時より、会場は◯◯です。お気をつけてお越しください。 |
前日の案内には受付開始時刻やアクセスを入れるため、式場が確定情報を渡しておくと誤りを防げます。
配信は予約しておけるので、準備で忙しい直前期にも送り忘れが起きません。
結婚式後のお礼メッセージの例文
お礼メッセージは、結婚式の翌日までを目安に感謝を伝え、写真共有のお願いを添える形にします。
記憶が新しいうちに届けると、写真のお願いにも応じてもらいやすいと考えられるためです。
| 時期 | 例文 |
|---|---|
| 結婚式の翌日 | 昨日はお忙しい中ご列席いただき、ありがとうございました。皆さまのおかげで、忘れられない一日になりました。当日のお写真をお持ちでしたら、このトークにお送りいただけると嬉しいです。 |
たとえば主賓や受付係など個別に伝えたい相手には、一斉配信のあとにチャットで補う方法もあります。
一斉配信は全員に共通するお礼にとどめ、個別の言葉は直接伝えるよう案内するとよいでしょう。
結婚式の公式LINEで写真共有をする方法

先ほどの例文の最後に触れた写真共有は、公式LINEの使い道の中でも関心を集めやすい機能です。
通常のLINEのようにアルバムを作るのではなく、ゲストにトークへ写真を送ってもらう形で集めます。
この章では、次の3つを解説します。
- ゲストにトークへ写真を送ってもらって集める
- QRコードは席札や受付に置いて友だち追加を促す
- 集まった写真は半年以内に保存しておく
集め方だけでなく保存の期限まで伝えておくと、式後に写真を失うトラブルを防げます。
会場での掲示にも関わる内容なので、式場側の準備もあわせて確認してください。
ゲストにトークへ写真を送ってもらって集める
公式LINEでの写真共有は、ゲストがトーク画面に写真を送信し、新郎新婦が管理画面のチャットで受け取る形で行います。
ゲストは新しいアプリを入れる必要がなく、普段のLINEと同じ操作で送れるためです。
たとえばリッチメニューに「写真を送る」の項目を作り、タップすると送り方の案内が返るようにしておくと、ゲストは迷いません。
ただし受け取れるのは新郎新婦だけで、ゲスト同士が写真を見せ合うことはできません。
全員で共有したい希望があるなら、写真共有サービスとの併用を提案しましょう。
QRコードは席札や受付に置いて友だち追加を促す
当日に写真を集めたいなら、友だち追加用のQRコードを席札や受付、ウェルカムスペースに置く方法が有効です。
事前に追加していないゲストも、その場で読み取るだけで写真を送れるようになるからです。
たとえば席札の裏にQRコードと「写真はこちらへ」の一言を印刷しておけば、歓談中に案内しなくても自然に気づいてもらえます。
会場内の掲示物は式場のルールに関わるため、置ける場所やサイズを打ち合わせで伝えておくと準備がスムーズです。
QRコードの設置場所まで一緒に決めて、当日の写真を集めやすくしましょう。
集まった写真は半年以内に保存しておく
ゲストから届いた写真は、結婚式後の早い時期に端末やクラウドへ保存するよう伝えます。
LINE公式アカウントのチャットでは、無料の範囲だとメッセージや画像、動画の保存期間が半年と定められているためです。
式後は新生活の準備で忙しく、気づいたときには期限を過ぎていたという事態も起こりえます。
お礼メッセージを送るタイミングで写真も保存する、と手順を1つにまとめておけば忘れにくいでしょう。
保存の期限は見落とされやすい点なので、式場から一言添えておくと親切です。
出典:LINEヤフー株式会社
新郎新婦がつまずきやすい点と式場のサポート

ここまでの手順どおりに進めても、実際の運用では想定外のところで手が止まります。
つまずきやすいのは、通数の上限、自動返信、LINEを使わないゲストへの対応の3点です。
この章では、次の3つを解説します。
- 無料の200通はゲスト何人・何回の配信まで足りるのか
- 設定していない自動返信がゲストに届くのはなぜか
- LINEを使わないゲストへの連絡手段を残しておく
いずれも事前に知っていれば避けられる内容です。
式場から先回りして伝えておくと、直前期の問い合わせを減らせます。
無料の200通はゲスト何人・何回の配信まで足りるのか
無料の200通で足りるかどうかは、友だち追加したゲストの人数と月あたりの配信回数の掛け算で決まります。
通数は配信のたびに人数分が数えられ、無料の枠は月単位だからです。
| 友だちの人数 | 月に配信できる回数 |
|---|---|
| 30人 | 6回 |
| 52人 | 3回 |
| 80人 | 2回 |
| 100人 | 2回 |
招待客人数の平均は52.0人という調査結果があり、この人数なら同じ月に送れるのは3回までです。
10段階で配信するなら月をまたいで分ける必要があるため、配信計画は月単位で数えるよう案内しましょう。
出典:リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」
この調査の読み方は、以下の記事で解説しました。ぜひ、参考にしてみてください。
▼関連記事
【式場向け】ゼクシィ結婚トレンド調査の最新結果は?数字を集客に生かす読み方
設定していない自動返信がゲストに届くのはなぜか
ゲストが何かを送信すると身に覚えのない定型文が返る場合は、応答方法の設定を見直すと解消できることが多いです。
応答メッセージに登録がなくても、AI応答メッセージや応答時間外の設定が有効だと自動で返信される場合があるためです。
Q\&Aサイトにも「相手が何か打ち込むとテンプレートが必ず出てきます」「応答メッセージにもない表記なので削除の仕方がわかりません」という相談が寄せられています。
設定画面のどこが原因かを特定できずに困る、という傾向がうかがえる声です。
ゲストを招待する前に、別のスマホからテスト送信して返信内容を確かめるよう伝えましょう。
出典:Yahoo\!知恵袋「公式ラインアカウントについて質問です」
LINEを使わないゲストへの連絡手段を残しておく
公式LINEを使う場合でも、LINEを使わないゲストや操作に不慣れなゲスト向けに、別の連絡手段を残しておく必要があります。
友だち追加していない人には配信が届かず、案内が一部のゲストにだけ伝わらない事態が起きるからです。
たとえば祖父母や年配の親族には紙の招待状と電話で、LINEを使わない友人にはメールで同じ内容を伝えるといった形で補えます。
当日は電波や充電の状況で画面を開けないゲストもいるため、受付には紙の席次表を数部置いておくと安心です。
誰にどの手段で連絡するかをゲストリストに書き込んでおくよう、新郎新婦に勧めてください。
式場が結婚式の公式LINEを案内するメリット

ここまでのつまずきやすい点を把握できれば、式場は公式LINEの相談に十分応えられます。
案内できる体制を持つことは、新郎新婦への支援にとどまらず、式場側の業務や評価にも返ってきます。
この章では、次の3つを解説します。
- ゲスト向けの案内文を渡すと確認の手間が減る
- 新郎新婦の満足度を高めるきっかけになる
- 式場の公式LINEは成約後の連絡から使う
自社でどこまで関わるかを決める材料として読み進めてください。
大がかりな仕組みは必要なく、手順書と案内文の用意から始められます。
ゲスト向けの案内文を渡すと確認の手間が減る
式場がゲスト向けの案内文をまとめて渡しておくと、新郎新婦からの確認連絡を減らしやすくなります。
アクセスや受付時刻、駐車場といった情報は、新郎新婦がゲストに聞かれるたびに式場へ確かめる項目だからです。
たとえば会場の住所、最寄り駅からの道順、受付開始時刻、更衣室の有無を1枚にまとめ、リッチメニューや配信文に転記してもらいます。
情報の出どころが式場で統一されるため、誤った時刻や古い地図が出回る心配も減るでしょう。
案内文を先に渡す運用で、新郎新婦とプランナーの双方の手間を抑えられます。
プランナーの業務を工程ごとに見直したい方には、次の記事が役立ちます。こちらもぜひチェックしてみてください。
▼関連記事
ウェディングプランナーの仕事内容を工程別に整理|求人票と育成にそのまま活かせる
新郎新婦の満足度を高めるきっかけになる
公式LINEの相談に応えられることは、準備期間の満足度を高めるきっかけになります。
ゲスト連絡は新郎新婦だけで進める作業になりやすく、相談先があるだけで負担が軽くなるためです。
冒頭で触れたアンケートでも、公式LINEを使った人の多くが「使って良かった」と答えており、準備の手応えにつながる手段といえます。
手順書を1枚用意し、つまずきやすい3点を口頭で補うだけでも、サポートとしては十分でしょう。
小さな支援でも、式場の印象を左右する要素として位置づけてください。
口コミやSNSを来館につなげる具体的な打ち手は、こちらの記事で12の方法に分けて紹介しています。気になる方はのぞいてみてください。
▼関連記事
ブライダル集客の方法12選|来館・成約を増やすSNS・Web戦略を解説
式場の公式LINEは成約後の連絡から使う
式場自身の公式LINEは、初回の接触よりも、成約後の打ち合わせ連絡から使い始めるのが無難です。
式場からの最初の連絡手段として、LINEは抵抗を感じる人が多いという調査結果があるためです。
有効回答6,918のアンケートでは、初回接触で抵抗感が最も少ない手段はメールで、LINEは最も高い手段でした。
自社の公式LINEは関係ができてから、と順番を分けて考えましょう。
出典:株式会社TAIAN「結婚式場の営業手法に関するアンケート調査結果」
成約前の伝え方は、あわせて場面別の例文も確認しておくと安心です。ぜひ合わせてこちらもご覧ください。
▼関連記事
【例文つき】ブライダル営業トークを場面別に紹介|しつこいと思われず成約する話し方
結婚式の公式LINEに関するよくある質問

ここまでの内容を踏まえ、最後に式場の担当者が新郎新婦から受けやすい質問を取り上げます。
ここまでの章で触れきれなかった、作る時期や式後の扱いに関する疑問が中心です。
この章では、次の3つを解説します。
- 公式LINEはいつ作っていつ案内するのがよいですか?
- 結婚式が終わったら公式LINEは削除すべきですか?
- 式場が新郎新婦の代わりに公式LINEを作ってもよいですか?
答えを用意しておけば、打ち合わせの場でそのまま伝えられます。
式場としての線引きにも関わるので、担当者の間で回答を揃えておきましょう。
公式LINEはいつ作っていつ案内するのがよいですか?
公式LINEは招待状を送る前に作り終え、招待状の案内と同じ時期にゲストへ友だち追加を依頼するのが基本です。
招待状をLINEで送るなら、その時点で友だち追加が済んでいる必要があるためです。
たとえば招待状の発送を挙式の3か月ほど前に予定している場合、その2〜3週間前から設定を始めると、リッチメニューの作成にも余裕が持てます。
開設だけ先に済ませ、リッチメニューは席次が固まってから差し替える進め方でも問題ありません。
招待状の発送日から逆算して着手日を決めるよう伝えましょう。
結婚式が終わったら公式LINEは削除すべきですか?
結婚式後すぐに削除する必要はなく、写真の保存とお礼の連絡が済んでから閉じるかどうかを決めれば十分です。
無料のプランなら維持に費用がかからず、急いで消す理由がないためです。
たとえば式後にゲストから遅れて写真が届くこともあり、早く削除するとやり取りができなくなります。
残し続ける場合も、無料の範囲ではチャットの保存期間が半年である点を踏まえ、必要なデータを先に手元へ移しておく必要があります。
写真とメッセージの保存を終えた時点を、区切りの目安として案内してください。
式場が新郎新婦の代わりに公式LINEを作ってもよいですか?
式場が代わりに開設するのは避け、新郎新婦本人のLINEアカウントで作ってもらう形をおすすめします。
アカウントにはゲストとのやり取りや写真が残り、式後も新郎新婦が自分で管理できる状態が望ましいためです。
たとえば担当者が自分の端末で開設すると、退職や異動のときに引き継ぎの問題が生じますし、ゲストの個人情報を式場が預かる形にもなります。
式場の役割は、手順書と案内文を渡し、設定でつまずいた箇所を一緒に確認するところまでにとどめるとよいでしょう。
作るのは新郎新婦、支えるのは式場、という線引きをしておけば安全です。
まとめ

結婚式の公式LINEは、新郎新婦がゲスト連絡をまとめるために作るLINE公式アカウントで、式場の集客用アカウントとは目的も相手も異なります。
個人でも無料で開設でき、招待状の送付から当日の案内、式後のお礼と写真共有までを1つのトーク画面で進められます。
作り方は、開設、アカウント名、あいさつメッセージと応答設定、リッチメニューと配信メッセージ、友だち追加の案内の5ステップです。
無料の200通はゲストの人数と配信回数の掛け算で決まるため、配信計画は月単位で数えるよう伝えましょう。
意図しない自動返信やLINEを使わないゲストへの対応、写真の保存期間は、事前に知らせておくと直前期のトラブルを防げます。
式場は手順書とゲスト向けの案内文を用意し、新郎新婦の準備を支える立場で関わっていきましょう。


