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【最新版】ブライダル業界ランキングを紹介!|売上・年収・ホワイト度で大手企業を徹底比較

目次
  1. この記事でわかること
  2. 【売上高】ブライダル業界ランキング
  3. 大手ブライダル企業7社の特徴
  4. 【年収】ブライダル業界の給与ランキング
  5. 【労働環境】ブライダル業界の指標別ランキング
  6. 【財務】上場ブライダル企業の経営安定性ランキング
  7. 【顧客満足度】利用者から見たブライダル企業ランキング
  8. 結婚式場ブランドと運営会社の対応一覧
  9. ブライダル業界の市場規模と今後の動向
  10. ブライダル業界で企業を選ぶときの判断軸
  11. ブライダル業界に関するよくある質問
  12. まとめ

ブライダル業界の企業を調べ始めたものの、
「どの会社が本当に大手なのか分からない」
「ランキングごとに順位が違っていて、どれを信じればいいか判断できない」
「年収や働きやすさまで含めて比較した情報が見つからない」

このようなお悩みを持っていませんか?

ブライダル業界のランキングは、売上高で見るか、年収で見るか、利用者の満足度で見るかによって、上位に並ぶ企業がまったく変わります。

この記事では、上場企業が公表する有価証券報告書や決算短信をもとに、5つの軸でランキングを整理しました。

数字の出どころと算出条件まで示していますので、ご自身の基準で企業を比べられます。

この記事でわかること

  • 上場ブライダル企業の売上高ランキングと、業界最大手はどこか
  • 経営統合によって塗り替わった、業界の最新の勢力図
  • 平均年間給与・平均勤続年数から見た各社の違い
  • 自己資本比率とROEで比べる、経営の安定性
  • 利用者の評価から見た顧客満足度ランキング
  • 結婚式場ブランドと、その運営会社の対応関係
  • 企業を選ぶときに確認しておきたい判断軸

【売上高】ブライダル業界ランキング

【売上高】ブライダル業界ランキング

ブライダル業界の規模を比べるとき、最も分かりやすい指標が売上高です。
ただし、ブライダル企業のすべてが決算を公表しているわけではありません。

ここで扱うのは、金融商品取引法にもとづいて有価証券報告書を提出している上場企業に限られます。

この章では、次の4点を整理します。

  • 上場ブライダル企業の売上高ランキング一覧
  • ランキングを見るときに気をつけたい算出基準
  • 業界最大手と呼べる企業はどこか
  • 経営統合によって変わった業界の勢力図

非上場の有力企業をどう扱うかについても、あわせて触れます。

上場ブライダル企業の売上高ランキング一覧

上場しているブライダル企業6社を、直近の本決算における連結売上高で並べると次のようになります。

順位企業名連結売上高対象決算期
1位ツカダ・グローバルホールディング731億円2025年12月期
2位テイクアンドギヴ・ニーズ477億円2025年3月期
3位エスクリ262億円2025年3月期
4位アイ・ケイ・ケイホールディングス225億円2025年10月期
5位一蔵194億円2026年3月期
6位ブラス135億円2025年7月期

出典は各社が公表している決算短信および有価証券報告書です。

1位のツカダ・グローバルホールディングと6位のブラスでは、売上規模に5倍以上の開きがあります。

ランキングの算出基準と見るときの注意点

当社がこのランキングを作成する際は、各社の決算期がそろっていないことを前提にしています。
ブライダル企業の決算期は3月・7月・10月・12月とばらばらで、比較しているのは同じ期間の業績ではありません。

さらに注意したいのが、テイクアンドギヴ・ニーズです。

同社は事業年度の末日を3月31日から12月31日へ変更しており、経過期間となる2025年12月期は9か月間の変則決算になっています。
そのため同社の2025年12月期の売上高357億円を、他社の12か月分の数字と並べると、実態より小さく見えてしまいます。

上の表では、12か月ベースで比較できる2025年3月期の477億円を採用しました。

ブライダル業界の最大手はどこか

売上高で見た場合、ブライダル業界の最大手はツカダ・グローバルホールディングスです。
ただし、同社の売上高には婚礼以外の事業が含まれています。
ホテル運営やウェルネス事業を手がける多事業型の企業であり、売上のすべてが結婚式によるものではありません。

一方、テイクアンドギヴ・ニーズは一棟貸し切りのハウスウエディングに事業を集中させています。
「最大手」という言葉は、企業グループ全体の規模を指すのか、婚礼事業単体の規模を指すのかによって答えが変わります。

婚礼事業に絞って比べたい場合は、各社の決算資料でセグメント別の売上をご確認ください。

統合によって変わった業界の勢力図

ブライダル業界の順位は、いま大きく塗り替わっています。
エスクリとノバレーゼが経営統合し、2026年4月から新社名「株式会社オンザページ」として事業を始めました。

両社は前年の11月に合併契約を締結しており、株主総会を経て統合に至っています。
会社発表によると、統合後の連結売上高は470億円に達する見込みです。

これはテイクアンドギヴ・ニーズの規模とほぼ並ぶ水準で、ブライダル事業の売上規模で見れば業界最大級のグループが誕生したことになります。
古い情報のランキングでは、エスクリとノバレーゼが別々の企業として掲載されたままになっています。

企業を調べる際は、情報がいつ時点のものかを必ずご確認ください。

大手ブライダル企業7社の特徴

大手ブライダル企業7社の特徴

売上規模だけを見ても、その企業がどのような会社なのかは分かりません。
ブライダル企業は、手がける式場の形態や事業の広げ方によって、収益の構造が大きく異なります。
婚礼だけを手がける企業もあれば、婚礼以外の事業を柱に育てている企業もあります。

この章では、主要な企業について次の観点から整理します。

  • 中心となっている事業と式場の形態
  • 婚礼以外にどのような事業を持っているか
  • 直近の業績がどう動いているか

決算を公表していない有力企業については、確認できる情報の範囲とあわせて最後にまとめて触れます。

ツカダ・グローバルホールディング

ツカダ・グローバルホールディングは、売上規模で業界の首位に立つ企業です。
同社が他社と大きく違うのは、婚礼だけに依存していない点にあります。

ゲストハウスウエディングを軸としながら、ホテル運営やウェルネス関連の事業を組み合わせた多事業型の構造をとっています。
連結売上高は2025年12月期で731億円、営業利益は95.4億円でした。

前の期の635億円から2桁の伸びを記録しています。
営業利益率はおよそ13%で、上場ブライダル企業のなかでは高い水準です。

婚礼市場そのものが横ばいのなかで成長を続けている点が、同社の特徴といえます。

テイクアンドギヴ・ニーズ

テイクアンドギヴ・ニーズは、一棟貸し切りのハウスウエディングを日本に広めた企業として知られています。
ゲストハウスを貸し切り、ふたりの希望に沿って式をつくり上げるスタイルを事業の中心に据えており、婚礼事業への集中度が高いことが特徴です。

12か月ベースとなる2025年3月期の連結売上高は477億円、営業利益は41億円でした。
同社は事業年度を12月末に変更したため、直近の2025年12月期は9か月間の変則決算となっており、売上高357億円という数字が公表されています。

前の期と比べて大きく減ったように見えますが、対象期間そのものが短いことによるものです。

オンザページ(旧エスクリ・旧ノバレーゼ)

オンザページは、エスクリとノバレーゼの経営統合によって誕生した企業です。
エスクリはゲストハウスウエディングを全国に展開してきた上場企業で、ノバレーゼは上質な空間づくりとサービス品質で評価を得てきた企業でした。

式場ブランドの重複が少なく、統合による相乗効果が見込まれています。
統合前のエスクリ単体の連結売上高は、2025年3月期で262億円です。
会社発表による統合後の連結売上高は470億円の見込みで、婚礼事業に限れば国内で最大級の規模となります。

業界の勢力図を考えるうえで、最も注目しておきたい企業です。

アイ・ケイ・ケイホールディングス

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、九州を地盤にゲストハウスウエディングを展開する企業です。
売上規模は上位2社に及びませんが、経営の内容には見るべき点があります。
2025年10月期の連結売上高は225億円、営業利益は18.2億円でした。

注目したいのは財務の健全性です。
自己資本比率は58.4%と、上場ブライダル企業のなかで突出して高い水準にあります。

婚礼事業に加えて、介護・食品・フォト関連へと事業を広げており、婚礼市場の変動を他事業で吸収できる構造をつくっている点が特徴です。

一蔵

一蔵は、ブライダル事業と和装事業の両方を手がける企業です。
振袖の販売やレンタルを行う和装事業を持つため、他のブライダル企業とは収益の構造が異なります。

結婚式場の運営だけでなく、着物という別の市場にも足場を置いている形です。
2026年3月期の連結売上高は194億円でしたが、営業損益は1.3億円の赤字となっています。
自己資本比率も15.4%まで低下しており、直近の業績は厳しい状況が続いています。

売上規模だけでなく、収益性や財務の状況とあわせて見ておきたい企業です。

ブラス

ブラスは、東海地方を中心にゲストハウスウエディングを展開する企業です。
上場ブライダル企業のなかでは売上規模が小さく、2025年7月期の連結売上高は135億円でした。
営業利益は7.52億円で、前の期から回復しています。

規模では下位に位置する一方、後述する顧客満足度の調査では上位に入っています。

売上ランキングと利用者からの評価が一致しない典型的な例であり、企業を規模だけで判断することの限界を示しています。

決算を公表していない大手企業

ここまで挙げた企業のほかにも、ブライダル業界には規模の大きい企業が複数あります。
ベストブライダル、Plan・Do・See、アニヴェルセル、ディアーズ・ブレイン、アルカンシエル、ポジティブドリームパーソンズといった企業です。

これらはいずれも非上場のため、有価証券報告書を提出しておらず、売上高や平均年収を確認できる一次資料がありません。
そのため本記事の売上ランキング・年収ランキング・財務ランキングからは除外しています。
数字が確認できないことは、規模が小さいことを意味しません。

ゲストハウス業態では、非上場企業が有力ブランドを持っている例が多くあります。

【年収】ブライダル業界の給与ランキング

【年収】ブライダル業界の給与ランキング

企業を選ぶうえで、給与水準は避けて通れない判断材料です。
上場企業は有価証券報告書のなかで、従業員数・平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与を公表しています。
ここではその数字を並べます。

この章で扱うのは次の3点です。

  • 上場ブライダル企業の平均年間給与の一覧
  • 持株会社の数字をそのまま比較できない理由
  • 他の業界と比べた場合の水準

数字の読み方を間違えると、実態とかけ離れた結論になります。

注意点まで含めてご確認ください。

上場ブライダル企業の平均年間給与

有価証券報告書で公表されている平均年間給与を並べると、次のとおりです。

企業名平均年間給与平均年齢平均勤続年数従業員数
ツカダ・グローバルホールディング564.1万円43.5歳7.9年121人
アイ・ケイ・ケイホールディングス497.3万円34.3歳9.3年75人
テイクアンドギヴ・ニーズ464.5万円32.3歳6.9年1,447人
ブラス437.7万円28.4歳5.7年533人
一蔵424.7万円37.0歳7.0年589人

この表の数字は、いずれも各社が有価証券報告書に記載している提出会社単体の数値です。

持株会社の平均年収をそのまま比較できない理由

上の表には、そのまま順位として読んではいけない事情があります。
従業員数の欄をご覧ください。

ツカダ・グローバルホールディングスは121人、アイ・ケイ・ケイホールディングスは75人です。
一方でテイクアンドギヴ・ニーズは1,447人となっています。
これは、社名に「ホールディングス」とつく企業が持株会社だからです。

有価証券報告書に載るのは提出会社単体の数字であり、持株会社の場合はグループを統括する本社部門の社員だけが対象になります。
上位2社の数字は、本社の管理部門だけを対象にした平均です。

式場で働く社員を含む企業と並べても、比較としては成り立ちません。

他の業界と比べた年収水準

ブライダル業界の給与水準は、上の表のとおりおおむね420万円台から560万円台に分布しています。
ただし、この数字は各社の全社員を平均したものです。
ウェディングプランナーやサービススタッフといった現場職に限れば、平均を下回ることが多くなります。

もうひとつ押さえておきたいのが、平均年齢との関係です。
ブラスの平均年齢は28.4歳、テイクアンドギヴ・ニーズは32.3歳と、比較的若い社員で構成されています。
平均年齢が低い企業は、年功的な要素によって平均年収が押し上げられにくくなります。

給与水準を比べる際は、平均年齢とセットで見ることをおすすめします。

【労働環境】ブライダル業界の指標別ランキング

【労働環境】ブライダル業界の指標別ランキング

ブライダル業界について調べていると、労働環境に関する情報が数多く出てきます。
ただし、そこで示される「ホワイト企業ランキング」の多くは、算出方法が公開されていない独自スコアによるものです。
この章では、独自のスコアをつくらず、公表されている数字だけを整理します。

扱うのは次の4点です。

  • 平均勤続年数と平均年齢から見た働きやすさ
  • 年間休日数を横並びで比較できない理由
  • 当社が企業を比較するときに見ている指標
  • 「ブラックが多い」と言われる背景

確認できない指標については、載せない方針をとりました。

平均勤続年数・平均年齢から見る働きやすさ

働きやすさをうかがう手がかりのひとつが、平均勤続年数です。
当社は、社員が定着しているかどうかを、労働環境をうかがう材料のひとつとして見ています。

有価証券報告書で公表されている平均勤続年数を並べると、次のようになります。

企業名平均勤続年数平均年齢
アイ・ケイ・ケイホールディングス9.3年34.3歳
ツカダ・グローバルホールディング7.9年43.5歳
一蔵7.0年37.0歳
テイクアンドギヴ・ニーズ6.9年32.3歳
ブラス5.7年28.4歳

なお、前の章で触れたとおり、上位2社は持株会社単体の数字である点にご留意ください。

年間休日数を横並びで比較できない理由

ブライダル業界のランキング記事では、年間休日数の順位が掲載されていることがあります。
しかし、年間休日数は有価証券報告書のような統一された様式で公表される項目ではありません。

各社の採用サイトや募集要項に記載された数字が情報源となります。
募集要項の数字は、職種や雇用区分ごとに条件が異なり、同じ基準で集計されたものではありません。

そのため、複数社を並べて順位をつけても、比較として成り立たない可能性があります。
本記事では、この理由から年間休日数のランキングを掲載していません。
休日数を確認したい場合は、志望する企業の採用ページで、応募する職種の募集要項を直接ご確認ください。

当社が企業を比較するときに見ている5つの指標

当社が企業の情報を整理する際は、次の5点を確認しています。

  • 平均勤続年数:社員が定着しているかどうかの手がかりとして見ている
  • 平均年齢と従業員数:持株会社か事業会社かを見分ける材料になる
  • 自己資本比率:経営が急に傾くリスクを測る指標
  • 営業利益率:無理のない収益構造かどうかを示す
  • 募集要項の記載の具体性:休日・勤務時間の書き方が曖昧でないか

いずれも公表資料から確認できる項目です。

口コミサイトの評価は投稿者の属性が分からないため、当社では判断の中心に置いていません。

あくまで補助的な材料として扱っています。

「ブラックが多い」と言われる背景

ブライダル業界には、労働環境が厳しいというイメージが根強くあります。
この背景には、業務の性質が関係していると考えられます。
結婚式は土日祝日に集中するため、休日が平日中心になりやすく、また式当日は開始から終了まで長時間の対応が求められます。

さらに、担当したふたりの式が終わるまで引き継ぎが難しく、繁忙期には業務が集中しやすい構造があります。
一方で、式の日程は数か月前から決まっているため、計画的にスケジュールを組みやすい面もあります。

働き方は企業や職種によって差が大きいため、業界全体をひとくくりにせず、個々の企業の条件を確認することが大切です。

【財務】上場ブライダル企業の経営安定性ランキング

【財務】上場ブライダル企業の経営安定性ランキング

売上高の順位は、その企業の経営が安定していることを意味しません。
規模が大きくても財務基盤が弱い企業もあれば、規模は小さくても堅実な経営を続けている企業もあります。
ブライダル企業は式場という大型の不動産を扱う業種であり、投資の判断が財務に表れやすい特徴があります。

この章では、次の3点から経営の安定性を見ていきます。

  • 自己資本比率で測る財務の安全性
  • ROEで測る収益性
  • 売上1位と優良企業が一致しない理由

いずれの数字も、各社の決算短信および有価証券報告書から確認できます。

自己資本比率で見る財務の安全性

自己資本比率は、総資産のうち返済の必要がない自己資本が占める割合を示す指標です。
この比率が高いほど、借入への依存度が低く、業績が悪化したときに耐えられる余力があると考えられます。

ブライダル企業は式場という大型の不動産を扱うため、借入が膨らみやすい業種です。

企業名自己資本比率対象決算期
アイ・ケイ・ケイホールディングス58.4%2025年10月期
ブラス36.4%2025年7月期
テイクアンドギヴ・ニーズ34.0%2025年12月期
エスクリ29.4%2025年3月期
ツカダ・グローバルホールディング26.6%2025年12月期
一蔵15.4%2026年3月期

売上高で首位のツカダ・グローバルホールディングが、この指標では下位に位置しています。

ROEで見る収益性

ROE(自己資本利益率)は、株主から預かった資本を使ってどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。

数値が高いほど、資本を効率よく使えていると評価されます。

企業名ROE対象決算期
アイ・ケイ・ケイホールディングス16.17%2025年10月期
ツカダ・グローバルホールディング12.81%2025年12月期
ブラス9.93%2025年7月期
エスクリ5.01%2025年3月期
一蔵赤字2026年3月期

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、自己資本比率とROEの両方で上位に入っています。

自己資本比率が高い企業はROEが下がりやすい関係にあるため、両立している点は特筆に値します。

売上1位=優良企業とは限らない理由

ここまでの3つの表を並べると、順位が入れ替わることが分かります。
売上高で1位のツカダ・グローバルホールディングは、自己資本比率では5位でした。

一方、売上高では4位のアイ・ケイ・ケイホールディングスが、自己資本比率とROEの両方で1位に立っています。

この差は、事業の広げ方の違いから生まれます。

式場や施設への投資を積極的に行えば売上は伸びますが、借入が増えるため自己資本比率は下がります。
どちらが良いという話ではなく、成長を優先する経営と、安定を優先する経営の違いです。

企業を比較するときは、自分がどちらを重視するのかを先に決めておくと、判断がぶれにくくなります。

【顧客満足度】利用者から見たブライダル企業ランキング

【顧客満足度】利用者から見たブライダル企業ランキング

ここまでは企業側が公表する数字を見てきましたが、実際に結婚式を挙げた人の評価という軸もあります。
利用者の評価は、企業の規模とは別の切り口で企業像を映し出します。
売上や財務では測れない、当日のサービスの質が反映される指標といえます。

この章では次の2点を扱います。

  • ハウスウエディングの顧客満足度ランキングの結果
  • 売上ランキングと顔ぶれが違う理由

どのような条件で集計された数字なのかをご確認いただけるよう、調査の概要もあわせて記載しています。

ハウスウエディングの顧客満足度ランキング

オリコン顧客満足度調査によるハウスウエディングのランキングは、次の結果となっています。

順位企業・ブランド名総合スコア
1位BRASS83.8点
2位FIVESTAR WEDDING83.4点
3位Dears Wedding83.1点
4位Plan・Do・See82.6点
5位IKK82.5点
6位一蔵82.1点
7位ブライダルプロデュース82.1点
8位テイクアンドギヴ・ニーズ82.0点

調査対象は、過去3年以内にゲストハウスで結婚式を挙げた18歳から69歳までの男女で、有効回答は4,320人です。

21の項目について評価を集計しています。

参考:オリコン顧客満足度調査

売上ランキングと顔ぶれが違う理由

満足度ランキングの上位を見ると、売上ランキングとは大きく顔ぶれが異なります。
1位のBRASSは、売上高では上場6社中の最下位でした。
逆に売上高で首位のツカダ・グローバルホールディングは、このランキングの上位8社に入っていません。

この違いは、評価している対象が異なることから生まれます。
売上高が測るのは企業グループ全体の事業規模であり、満足度が測るのは式を挙げたふたりが受けたサービスの質です。
規模の大きさとサービスの評価は、必ずしも比例しません。

式場選びの参考にする場合は満足度を、企業としての安定性を見る場合は売上高や財務指標を、目的に応じて使い分けてください。

結婚式場ブランドと運営会社の対応一覧

結婚式場ブランドと運営会社の対応一覧

結婚式場を調べていると、式場の名前は知っていても、どの会社が運営しているのか分からないことがあります。
ブライダル業界では1社が複数のブランドを展開しているため、式場名と企業名が一致しません。
同じ会社が運営する式場でも、地域ごとに別のブランド名を使っている例もあります。

この章では次の2点を整理します。

  • 主要な式場ブランドと運営会社の対応
  • 社名変更や統合によって運営元が変わったケース

企業研究を進めるうえでも、式場を選ぶうえでも、押さえておきたい情報です。

主要式場ブランドと運営会社の対応

代表的なブランドと運営会社の関係は、次のとおりです。

式場ブランド運営会社
BRASS株式会社ブラス
IKKアイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社
Plan・Do・See株式会社Plan・Do・See
アニヴェルセルアニヴェルセル株式会社
ベストブライダル株式会社ベストブライダル
Dears Wedding株式会社ディアーズ・ブレイン

ブランド名と社名が近い企業が多い一方、テイクアンドギヴ・ニーズのように、企業名とは別の名称で多数の式場ブランドを展開している例もあります。

気になる式場がある場合は、公式サイトの会社概要で運営会社をご確認ください。

社名変更・統合で運営元が変わったケース

運営会社は、統合や社名変更によって変わることがあります。
最も大きな動きが、エスクリとノバレーゼの経営統合です。

両社は合併し、2026年4月から株式会社オンザページとして事業を行っています。
そのため、以前の記事やランキングに掲載されている「エスクリ」「ノバレーゼ」という社名は、現在の会社名とは異なります。
このほか、ワタベウェディングのように上場を取りやめて経営体制を変えた企業もあります。

企業研究で古い情報に当たった場合は、その会社が現在も同じ名称・同じ体制で存続しているかを、必ず公式サイトでご確認ください。

ブライダル業界の市場規模と今後の動向

ブライダル業界の市場規模と今後の動向

企業を比較する前提として、業界そのものがどのような状況にあるのかを押さえておきましょう。
ブライダル業界については「縮小し続けている」という見方が広く知られていますが、公的な統計や調査を確認すると、少し違った姿が見えてきます。

この章では次の4点を整理します。

  • ブライダル関連市場の規模
  • 婚姻件数は本当に減り続けているのか
  • 業界を構成する4つの業態
  • 二極化と多角化という流れ

いずれも数字の出どころと調査条件をあわせて記載していますので、ご自身で確かめながらお読みください。

ブライダル関連市場の規模

矢野経済研究所の調査によると、ブライダル関連市場の規模は1兆5,786億円(2025年、前年比99.9%)と算出されています。
同研究所は、翌年の市場規模を1兆5,700億円(前年比99.5%)と予測しています。

この調査は2026年2月から3月にかけて実施され、ブライダル事業関連の企業および団体を対象としたものです。
市場に含まれるのは、挙式披露宴・披露パーティ、新婚旅行、ブライダルジュエリー、結納式・結納品、結婚相談所・仲介業サービスの主要5分野です。

対象とする分野は調査年によって変わることがあるため、過去の数字と比べる際は集計範囲をご確認ください。

婚姻件数は本当に減り続けているのか

ブライダル業界の記事では「婚姻件数の減少」がほぼ必ず語られますが、直近の統計は異なる動きを示しています。

厚生労働省の人口動態統計月報年計(概数)によると、令和7年の婚姻件数は48万9,119組で、前年の48万5,092組から4,027組の増加となりました。
婚姻率は人口千対で4.1と、前年の4.0から上昇しています。
婚姻件数は令和6年から2年連続で増加しており、長期的な減少傾向のなかで反転した形です。

ただし、昭和47年の109万9,984組というピークと比べれば半分以下の水準にあり、市場が拡大局面に入ったとまでは言えません。

なお、この数値は日本人を対象とした概数です。

ブライダル業界を構成する4つの業態

結婚式を挙げる会場は、大きく4つの業態に分けられます。

  • ホテルウェディング:宿泊や宴会の設備が整い、規模の大きい式に対応しやすい
  • 専門式場・神社ウェディング:挙式披露宴に特化した会場で、格式を重んじる式に選ばれやすい
  • レストランウェディング:料理を重視し、少人数でも開きやすい
  • ゲストハウスウェディング:一棟を貸し切り、自由度の高い演出ができる

上場ブライダル企業の多くは、このうちゲストハウスウェディングを主力としています。

会場の形態によって収益の構造や必要な投資額が変わるため、企業を比較する際の前提として押さえておきたい分類です。

二極化と多角化という流れ

ブライダル業界では、いま2つの変化が同時に進んでいます。

ひとつが、挙式スタイルの二極化です。

矢野経済研究所は、費用をかけた挙式披露宴を志向する層と、フォト婚のように費用を抑えたカジュアルなスタイルを志向する層とに分かれていく傾向が強まっていると指摘しています。

もうひとつが、企業側の多角化です。

ツカダ・グローバルホールディングはホテルやウェルネス事業へ、アイ・ケイ・ケイホールディングスは介護・食品・フォト関連へと事業を広げています。

婚礼市場が横ばいで推移するなかで、婚礼以外の収益源をどう確保するかが、各社の経営課題になっています。

ブライダル業界で企業を選ぶときの判断軸

ブライダル業界で企業を選ぶときの判断軸

ここまで5つの軸でランキングを見てきましたが、順位はあくまで判断材料のひとつです。
軸ごとに上位企業が入れ替わる以上、どの軸を重視するかをご自身で決める必要があります。
順位そのものより、その順位が何を測ったものかを見極めることが大切です。

この章では、企業を選ぶ際に確認しておきたい観点を整理します。

  • 規模を優先するか、働きやすさを優先するか
  • 職種によって変わる働き方
  • 中小・特化型企業という選択肢
  • 就職の難易度と選考でのチェックポイント

ご自身の条件に照らしてご確認ください。

規模で選ぶか、働きやすさで選ぶか

企業選びで最初に決めたいのが、規模と働きやすさのどちらを優先するかです。
規模の大きい企業は、担当できる式場ブランドの幅が広く、研修制度も整っている傾向があります。

一方で、拠点が多いぶん転勤の可能性が生じます。
規模が小さくても、平均勤続年数が長い企業や、顧客満足度の評価が高い企業があります。
BRASSのように、売上規模では下位でも満足度で1位に立つ例がその代表です。

どちらが優れているという話ではありません。

転勤の可否、任される裁量の大きさ、給与水準のうち、自分が譲れない条件から絞り込んでいくことをおすすめします。

職種によって変わる働き方

ブライダル業界と一口に言っても、職種によって働き方は大きく異なります。

主な職種には、ウェディングプランナー、ドレスコーディネーター、介添人(アテンダー)、バンケットサービス、ヘアメイク、フラワースタイリストなどがあります。
このうちウェディングプランナーは、打ち合わせから当日の進行まで一貫して担当するため、担当組数が増えるほど業務が集中しやすくなります。

一方、当日の運営を中心とする職種は、勤務時間が式の日程に連動します。

同じ企業でも職種によって働き方が変わるため、企業単位ではなく職種単位で条件を確認することが大切です。

中小・特化型企業という選択肢

企業選びの候補は、大手だけではありません。
ブライダル業界には、特定の地域に根ざした企業や、レストランウェディング・フォトウェディングなど特定の分野に特化した企業が数多くあります。

規模が小さい企業では、一人が担当する業務の範囲が広くなる傾向があります。
分業が進んだ大手と比べて、幅広い経験を早い段階で積める可能性があります。

ただし、非上場企業は決算を公表していないため、経営状況を外から確認する手段が限られます。

選考の過程で、事業の展開状況や今後の方針について直接確認しておくとよいでしょう。

就職の難易度と選考でのチェックポイント

ブライダル業界は、志望者が多く集まる業界として知られています。
とくに知名度の高い企業では応募が集中しやすく、選考の倍率が高くなる傾向があります。

選考にあたっては、次の点を確認しておくことをおすすめします。

  • 応募する職種の具体的な業務範囲
  • 転勤の有無と勤務地の決まり方
  • 募集要項に書かれた休日・勤務時間の条件
  • 入社後のキャリアの選択肢

なお、企業の公式サイトで公表されている情報と、口コミサイトの情報が食い違うことがあります。

条件面については、説明会や面接の場で直接確認しておくと確実です。

ブライダル業界に関するよくある質問

ブライダル業界に関するよくある質問

最後に、ブライダル業界について寄せられることの多い疑問にお答えします。

ここまでの章で扱いきれなかった内容を中心に、就職や資格、情報の調べ方に関する項目をまとめました。

  • 業界の将来性について
  • 未経験からの就職について
  • 資格の要否について
  • 企業一覧の調べ方について

いずれの回答も、有価証券報告書や公的統計、各社の募集要項など、公表されている資料にもとづいて記載しています。
断定できない項目については、確認する方法をあわせてご案内しました。

気になる項目からご確認ください。

ブライダル業界の将来性はありますか?

市場規模は横ばいで推移する見通しですが、婚姻件数は直近で2年連続の増加に転じています。
矢野経済研究所は、翌年の市場規模を前年比99.5%と予測しており、大きく縮小する見込みは示していません。

一方で、挙式スタイルは費用をかける層と抑える層に分かれつつあり、従来型の挙式披露宴だけに依存する事業は難しくなると考えられます。

実際に、上位企業はホテル・ウェルネス・介護・フォトといった分野へ事業を広げています。

将来性を判断する際は、業界全体ではなく、その企業が婚礼以外にどのような収益源を持っているかをご確認ください。

ブライダル業界は未経験でも就職できますか?

ブライダル業界の求人には、未経験者を対象としたものが含まれています。
新卒採用はもちろん、中途採用でも接客業やサービス業の経験を評価する募集が見られます。
式の進行や接客の基本を、入社後の研修で学ぶ前提の企業もあります。

ただし、応募条件は企業や職種によって異なります。

ヘアメイクのように専門的な技能が前提となる職種もあれば、育成を前提とした職種もあります。
未経験からの応募を考えている場合は、志望する企業の募集要項で応募資格の欄を直接ご確認ください。

求める人材像が具体的に書かれていることが多くあります。

ウェディングプランナーになるには資格が必要ですか?

ウェディングプランナーとして働くために、法律で必須とされる国家資格はありません。
民間の検定として、ブライダルコーディネート技能検定などが実施されており、専門学校や講座で学ぶ方もいます。

ただし、これらは応募の必須条件ではないことが一般的です。

実際の募集要項では、資格よりも接客経験や人物面を重視して選考が行われる例が多く見られます。
資格の取得を検討する場合も、まずは応募先の企業がどのような人材を求めているかを募集要項で確認し、その内容に沿って準備を進めることをおすすめします。

ブライダル企業の一覧はどこで確認できますか?

上場企業であれば、金融庁が運営するEDINETで有価証券報告書を確認できます。
売上高・従業員数・平均年収といった情報が、統一された様式で公開されています。

各社の公式サイトのIRページでも、決算短信や決算説明資料を閲覧できます。

非上場企業については、こうした資料が公開されていません。
企業の公式サイトの会社概要や採用ページで、事業内容や拠点数を確認する形になります。

複数の企業をまとめて比較したい場合は、まず上場企業から情報を集め、そのうえで非上場企業を個別に調べる進め方が効率的です。

まとめ

まとめ

ブライダル業界のランキングは、どの軸で見るかによって上位に並ぶ企業が変わります。

売上高で首位に立つのはツカダ・グローバルホールディングですが、自己資本比率とROEではアイ・ケイ・ケイホールディングスが1位となり、顧客満足度ではBRASSが最上位でした。

売上規模で下位の企業が、利用者の評価では最上位に立つという逆転も起きています。

さらに、エスクリとノバレーゼの経営統合によって株式会社オンザページが誕生し、業界の勢力図そのものが塗り替わりました。

本記事の数字は、いずれも有価証券報告書・決算短信・公的統計・調査リリースといった一次資料に基づいています。

裏付けの取れない指標については、あえて掲載していません。

企業を比べる際は、ひとつの順位を鵜呑みにせず、複数の軸で確かめてみてください。

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