ブライダル接客用語を場面別に一覧で紹介|新人が本番で言葉に詰まらない教え方つき
目次
結婚式場で新人スタッフを育てるなかで、
「どの接客用語から教えればよいか整理できていない」
「忌み言葉や業界用語をまとめた資料が手元にない」
「半年たっても言葉が出てこないスタッフへの教え方が分からない」
このようなお悩みを持っていませんか?
ブライダルの接客用語は、一般の敬語に忌み言葉と現場用語が加わる点が特徴で、場面ごとに整理すると教えやすくなります。
本記事では、場面別の言葉遣い、間違えやすい敬語、忌み言葉の言い換え、業界用語を表で紹介します。
後半では覚えた言葉を現場で使えるようにする教え方も扱うため、研修資料づくりにそのまま役立ちます。
この記事でわかること
- ブライダル接客用語の範囲と、一般の接客との違い
- お出迎えから披露宴、お見送りまでの場面別の言葉遣い
- 「〜になります」など間違えやすい敬語とクッション言葉
- 結婚式で避けたい忌み言葉と言い換えの定番
- デシャップやどんでんなど、スタッフ同士で使う業界用語
- 新人スタッフに接客用語を定着させる教え方
ブライダル接客用語とは?一般の接客との違い

冒頭で触れたとおり、ブライダルの接客用語は一般の敬語だけでは足りません。
一覧を見る前に、ブライダルの接客用語がどこまでを指し、一般の接客と何が違うのかを整理しておきます。
教える範囲がはっきりすると、研修で何から手をつけるかも決めやすくなるはずです。
この章では、次の3点を取り上げます。
- ブライダル接客用語とは何か
- 一般の接客と違うのは「忌み言葉」と「一度きり」の重さ
- 「敬語はできる」つもりの新人がつまずく理由
とくに3つ目は、飲食店などで接客経験のあるスタッフほど陥りやすい点です。
経験者の採用が多い式場こそ、先に目を通しておくと教え方の方針が立てやすくなります。
ブライダル接客用語とは何か
ブライダル接客用語とは、結婚式場やホテルの婚礼部門で、スタッフが新郎新婦やゲストに対して使う言葉遣いと、スタッフ同士で使う現場用語をまとめた呼び方です。
研修で2つを分けて教えるのは、お客様に向けた言葉とスタッフ間の言葉で役割が違うためです。
たとえばゲストには「お飲み物をお持ちいたしました」と丁寧に伝える一方、バックヤードでは「デシャップに上がった料理を出して」のような短い用語で指示が飛び交います。
お客様向けの言葉遣いとスタッフ間の業界用語の2つに分けて資料を作ると、新人も覚える順番を迷わずに済むでしょう。
一般の接客と違うのは「忌み言葉」と「一度きり」の重さ
一般の接客との大きな違いは、縁起を気にする忌み言葉への配慮と、言い間違いがやり直せない場の重さにあります。
結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の行事であり、スタッフのひと言が当日の記憶として長く残るからです。
飲食店であれば「最後のお料理です」は問題のない案内ですが、披露宴では「終わり」「最後」を連想させるため「結びのお料理です」と言い換えます。
グラスが割れた場面でも「割れました」とは口にせず、「失礼いたしました」とだけ伝えて静かに片付けるのが基本です。
一般の敬語に、婚礼ならではの言い換えを上乗せして教える意識を持ちましょう。
「敬語はできる」つもりの新人がつまずく理由
敬語に自信のある新人ほど、ブライダルの現場でつまずくことがあります。
部活動などで身につけた敬語は目上の人に向けた言葉が中心で、お客様をもてなす言い回しとは型が違うためです。
実際に、ブライダルのアルバイトを始めて6か月目の大学生が、Yahoo\!知恵袋に次の悩みを投稿しています。
\> 学生時代に厳しめの部活動をしていたので、敬語はある程度使えると思っていたのですが、ここにきて自分の未熟さを痛感しました。
出典:Yahoo\!知恵袋「敬語が使えない。ブライダル関係のアルバイトをしている大学一年生です」
経験者でも入社時に接客の言い回しを一度確認すると、本人の自信を崩さずに直せます。
場面別に見るブライダル接客用語の一覧

前の章でブライダル接客用語の範囲と特徴をつかんだところで、ここからは実際の言葉遣いを場面ごとに一覧で紹介します。
同じ「お待ちください」でも、受付と披露宴中では添える言葉が変わるため、場面単位で覚えるほうが現場で使いやすくなります。
- まず押さえる接客7大用語
- お出迎え・受付・クロークで使う言葉
- 披露宴中の料理・ドリンクサービスで使う言葉
- お見送り・お困りごと対応で使う言葉
表はそのまま研修資料に転用できる形にしています。
自社の式場で使っている言い回しと見比べながら、足りない場面がないか確認してみてください。
まず押さえる接客7大用語
接客用語の土台になるのが、どの業界でも使われる「接客7大用語」です。
ブライダルの言い回しもこの7つを組み合わせて作られているためです。
| 接客7大用語 | 使う場面 |
|---|---|
| いらっしゃいませ | ご来館時 |
| かしこまりました | ご依頼を受けたとき |
| 少々お待ちくださいませ | 席を外すとき |
| お待たせいたしました | 戻ったとき |
| 申し訳ございません | ご迷惑をおかけしたとき |
| 恐れ入ります | お願いやお礼のとき |
| ありがとうございました | お見送りのとき |
たとえば「かしこまりました」と言いながら軽く会釈する、と動作とセットで覚えさせましょう。
体で覚えた言葉は、とっさの場面でも口から出やすくなります。
お出迎え・受付・クロークで使う言葉
ゲストを迎える場面では、「いらっしゃいませ」よりもお祝いの言葉から入るのが基本です。
ゲストは買い物客ではなく、招待を受けて祝いに来ている立場だからです。
| 場面 | 言葉遣いの例 |
|---|---|
| ご到着時 | 本日はおめでとうございます。ようこそお越しくださいました |
| 受付のご案内 | 受付はこちらでございます |
| クロークでのお預かり | お荷物をお預かりいたします。こちらの番号札をお持ちくださいませ |
| 控室へのご案内 | ご親族様の控室へご案内いたします |
最初の一声で式場全体の印象が決まるため、ご到着時の一言は全スタッフで統一しておくと安心です。
披露宴中の料理・ドリンクサービスで使う言葉
披露宴中のサービスでは、歓談や祝辞を妨げない短く丁寧な言葉が求められます。
ゲストは会話やスピーチに集中しているので、長い説明はかえって邪魔になるからです。
| 場面 | 言葉遣いの例 |
|---|---|
| 料理を出すとき | 失礼いたします。〇〇でございます |
| ドリンクを伺うとき | お飲み物はいかがなさいますか |
| お皿を下げるとき | お下げしてもよろしいでしょうか |
| 祝辞の最中 | 声をかけず、会釈とジェスチャーで対応 |
祝辞や余興の最中は、言葉ではなくサービスを止める判断も接客の一部です。
「話さない場面」まで含めて教えると、新人が進行を読めるようになります。
お見送り・お困りごと対応で使う言葉
お見送りでは「ありがとうございました」に加えて、お祝いの余韻を残すひと言を添えます。
最後に交わした言葉は、式の印象として残りやすいためです。
| 場面 | 言葉遣いの例 |
|---|---|
| お見送り | お気をつけてお帰りくださいませ |
| お忘れ物の確認 | お手回り品はお揃いでしょうか |
| ご要望に添えないとき | あいにくですが、いたしかねます |
| ご不満を受けたとき | ご不快な思いをおかけし、申し訳ございません |
お困りごとへの対応は、最初の一言で受け止め方が変わります。
否定から入らず、まず受け止める言葉を返すよう指導しましょう。
ご不満がクレームに発展したときの初動や返金要求への判断は、下記の記事で手順ごとにまとめています。合わせてご覧ください。
▼関連記事
【式場向け】ブライダル業界のクレーム事例と対応手順|返金要求にも迷わず判断できる
間違えやすい敬語とNG用語の言い換え

場面別の言葉遣いを押さえたら、次は新人が無意識に使いがちな誤った敬語を確認します。
誤用の多くは本人が気づいていないため、一覧で示して正しい形に置き換えるのが効果的です。
- 「〜になります」「よろしかったでしょうか」などのバイト敬語
- 二重敬語・過剰敬語
- お願い・お断りで使うクッション言葉
どれも飲食店やコンビニのアルバイト経験者が持ち込みやすい言い回しです。
採用時の面接で話し方を確認する際の目安としても使えます。
「〜になります」「よろしかったでしょうか」などのバイト敬語
「バイト敬語」と呼ばれる言い回しは、ブライダルの現場では正しい形に直して使います。
フォーマルな場では、くだけた言い方が式全体の格を下げて見せてしまうためです。
| NG用語 | 言い換え |
|---|---|
| 〇〇になります | 〇〇でございます |
| よろしかったでしょうか | よろしいでしょうか |
| 〇〇のほうをお持ちしました | 〇〇をお持ちいたしました |
| 大丈夫です | 問題ございません/承知いたしました |
| どうかいたしましたか | いかがなさいましたか |
「〜になります」は本来、何かが別の状態に変わることを表す言い方です。
料理を出す場面には合わないため、「〜でございます」に置き換えると覚えさせましょう。
二重敬語・過剰敬語
丁寧にしようとするあまり、敬語を重ねすぎる誤りも新人によく見られます。
1つの語に同じ種類の敬語を重ねると、かえって不自然に聞こえるためです。
文化審議会答申「敬語の指針」では、「お読みになられる」のように同じ種類の敬語を重ねたものを二重敬語とし、一般には適切ではないとしています。
一方で「お伺いする」のように、習慣として定着しているものもあると示されています。
- ご覧になられますか → ご覧になりますか
- おっしゃられました → おっしゃいました
- ご案内させていただきます → ご案内いたします
迷ったときは、敬語の数を減らして言えるかを試すと正しい形に近づきます。
お願い・お断りで使うクッション言葉
お願いやお断りの前には、クッション言葉を添えます。
用件だけを伝えると命令や拒絶に聞こえやすいからです。
| 場面 | クッション言葉 | 例 |
|---|---|---|
| お願い | 恐れ入りますが | こちらでお待ちいただけますか |
| お願い | お手数ですが | お名前を伺ってもよろしいでしょうか |
| お断り | あいにくですが | 本日はご用意がございません |
| お断り | せっかくですが | お気持ちだけ頂戴いたします |
たとえば品切れのドリンクには、「あいにくですが」に続けて代わりを提案します。
クッション言葉と代案をセットで言えるよう練習させましょう。
相談に来た新郎新婦への言葉選びは、別記事で場面ごとの例文として整理しました。営業担当の育成にも使えるので、ぜひ参考にしてみてください。
▼関連記事
【例文つき】ブライダル営業トークを場面別に紹介|しつこいと思われず成約する話し方
結婚式で避けたい忌み言葉と言い換え

前の章ではバイト敬語や二重敬語など、言葉の形の誤りを直す方法を確認しました。
ここからは、ブライダル特有の配慮である忌み言葉に進みます。
敬語としては正しくても、婚礼の場では縁起が悪いとされる言葉があるため、別の章として教えるのがおすすめです。
- 別れ・終わり・不幸を連想させる言葉
- 重ね言葉と、言い換えの定番
忌み言葉は、スピーチや司会の原稿を確認するときにも使う知識です。
スタッフ自身が使わないだけでなく、ゲストから相談を受けたときに答えられる状態を目指しましょう。
別れ・終わり・不幸を連想させる言葉
結婚式では、別れや終わり、不幸を連想させる言葉を避けます。
二人の門出を祝う場で縁起の悪い言葉を聞くと、意図がなくても新郎新婦や親族が気にしてしまうためです。
| 忌み言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 終わる・閉じる | お開きにする・結ぶ |
| 最後に | 結びに |
| 切る(ケーキを) | 入刀する |
| 割れる・壊れる | 「失礼いたしました」とだけ伝える |
| 別れる・離れる・去る | 席を外す・中座する |
なかでもお開きと中座は現場で毎回使う言葉です。
お色直しの退場を「中座」と案内できるか、研修の早い段階で確認しておきましょう。
重ね言葉と、言い換えの定番
同じ語を繰り返す重ね言葉も、結婚式では避ける言葉です。
同じ語の繰り返しが、「再婚」や「不幸の繰り返し」を連想させるからです。
| 重ね言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 重ね重ね | 心より・深く |
| たびたび | よく・しばしば |
| くれぐれも | どうぞ・十分に |
| いろいろ | 多くの・さまざまな |
| 再び・再度 | 改めて・今後も |
「重ね重ねお礼申し上げます」は丁寧な表現として身についている人も多い言葉です。
日常で使い慣れた敬語ほど、婚礼用に置き換えた形を表で見せて覚えさせましょう。
スタッフ同士で使うブライダル業界用語

ここまでは、敬語や忌み言葉の言い換えなど、ゲストに向けた言葉を扱ってきました。
お客様向けの言葉を押さえたところで、ここからはバックヤードで飛び交う業界用語を紹介します。
業界用語が分からないと先輩の指示を聞き返すことになり、本番の進行が止まってしまいます。
- 会場・場所に関する用語
- 準備・本番中に使う用語
- 片付けに使う用語(どんでん・バッシング)
業界用語はゲストの前では使わないのが原則です。
覚えさせるときは「お客様の前では言い換える」こともあわせて伝えておきましょう。
会場・場所に関する用語
最初に覚えるべきなのは、会場の各所を指す用語です。
場所の名前が分からないと「〇〇に運んで」という指示そのものが理解できず、動き出せないためです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ボールルーム(バンケット) | 披露宴を行う宴会場 |
| ホワイエ | 宴会場の前にある待合スペース |
| クローク | ゲストの荷物を預かる場所 |
| パントリー | 料理や飲み物を準備する配膳室 |
| 控室 | 新郎新婦や親族が待機する部屋 |
入社初日の館内案内で、実際の場所と用語を対応させながら回ると覚えが早まります。
見取り図に用語を書き込んだ紙を渡しておくのも効果的です。
準備・本番中に使う用語
準備から本番までの用語は、料理やドリンクの流れに関わるものが中心です。
1つでも聞き違えると提供が遅れ、披露宴の進行全体に影響するからです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| デシャップ | 厨房とサービスの間で料理を受け渡す台 |
| トレンチ | 料理やグラスを運ぶ銀盆 |
| サプライ | 皿・グラス・カトラリーなどの備品 |
| アンダークロス/トップクロス | テーブルに敷く下掛けと上掛けの布 |
| 粗相(そそう) | 飲み物をこぼすなどの失敗 |
トレンチの持ち方やお皿の複数枚持ちは、用語と一緒に実技で教える内容です。
言葉と動作を同じ日に教えると、本番での指示にも迷わず動けるようになります。
片付けに使う用語(どんでん・バッシング)
片付けの場面でよく使うのが「どんでん」と「バッシング」です。
1日に複数の披露宴を行う式場では、次の宴席に向けた切り替えを短時間で進める必要があり、短い用語で指示を共有するためです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| どんでん | 会場のレイアウトを次の宴席用に入れ替えること |
| バッシング | 食べ終えた皿やグラスを下げること |
| 中抜き | ゲストがいる間に空いた食器だけを下げること |
どんでんは歌舞伎の「どんでん返し」が語源とされ、舞台を一気に転換する様子から来た言葉です。
初めて聞く新人には意味を補足し、片付けの段取りとあわせて伝えましょう。
新人スタッフに接客用語を定着させる教え方

ここまで紹介した用語を一覧で渡しても、それだけで現場で使えるようにはなりません。
この章では、覚えた言葉を本番で口に出せる状態にするための教え方を4つ紹介します。
- 半年たっても言葉が出てこないのは場面と結びついていないから
- 「先輩を見て盗め」をロールプレイに置き換える
- 最初から完璧を求めず、段階を分けて求める
- 用語表は研修資料として配り、更新し続ける
どれも特別な予算をかけずに始められる方法です。
今の研修の進め方と比べて、取り入れやすいものから試してみてください。
半年たっても言葉が出てこないのは場面と結びついていないから
接客用語を覚えたはずのスタッフが本番で言葉に詰まるのは、言葉が場面と結びついていないためです。
一覧で暗記した言葉は、どの瞬間に使うのかが体に入っていないと、緊張した場面で取り出せません。
先ほどの知恵袋の投稿者も、勤務6か月目の時点で「他のスタッフはスラスラと難しい言葉や正しい敬語を使われていて」と、周囲との差に悩んでいました。
半年続けていても場面と言葉の対応が身についていなければ、経験年数だけでは差は埋まりません。
用語は単語で覚えさせるのではなく、「ドリンクを伺うときはこの一言」と場面とセットで教えましょう。
「先輩を見て盗め」をロールプレイに置き換える
言葉遣いの指導は、見て覚えさせるだけでなくロールプレイで練習させる形に変えるのが効果的です。
先輩の言葉を聞いて覚えるやり方は、本人が自分の言い方とどこが違うのかに気づけないと上達につながらないためです。
先ほどの知恵袋の回答にも、「先輩方の話し方を良く聞いて盗む」「例文作ったり、声に出して練習してみたり」と、自力で工夫するよう勧める声が並んでいました。
本人任せにせず、営業前の数分を使って先輩がゲスト役になり、場面を1つ決めて言わせるだけでも練習になります。
見て盗む力に頼らず、声に出す機会を式場側が用意しましょう。
最初から完璧を求めず、段階を分けて求める
新人に求める言葉遣いは、最初から完璧を目指さず段階を分けて引き上げます。
すべてを一度に求めると、間違いを恐れて言葉そのものが出なくなるためです。
| 段階 | 求める水準 |
|---|---|
| 入社直後 | です・ますと接客7大用語、表情と姿勢 |
| 慣れてきたころ | バイト敬語の修正、クッション言葉、忌み言葉 |
| 独り立ちの前 | 場面に合う言い換えを自分で選べる |
知恵袋の回答にも「学生アルバイトならですます調ができていればOK」という声がありました。
態度と基本の言葉を固めてから、細かな言い換えを求めましょう。
職種ごとに求める役割を整理して育成計画に落とし込む方法は、別記事で工程ごとに解説しています。気になる方はのぞいてみてください。
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ウェディングプランナーの仕事内容を工程別に整理|求人票と育成にそのまま活かせる
用語表は研修資料として配り、更新し続ける
接客用語の一覧は研修資料として配り、現場の声を反映して更新していきます。
式場ごとに言い回しや設備の呼び名は異なり、一般的な一覧のままでは自社と合わない部分が出てくるからです。
たとえば本記事の表に自社の言い回しを書き足し、新人がつまずいた言葉に印を付けていくと、次の入社者に使える教材になります。
場面を指定して言わせる小テストを入れれば、定着度も確かめられるでしょう。
現場で迷った言葉を足していく運用にすれば、教える側の負担も減っていきます。
社外の検定を育成の指標に取り入れたい場合は、こちらの記事で企業側の活かし方を紹介しています。ぜひ合わせてこちらもご覧ください。
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ブライダル接客用語に関するよくある質問

前の章では、覚えた接客用語を現場で使えるようにする教え方を紹介しました。
最後に、ブライダル接客用語について新人スタッフや教育担当からよく挙がる疑問をまとめます。
本文で扱いきれなかった内容を、次の2つの質問に分けて答えます。
- ブライダルのバイトで最初に覚えることは?
- 英語のブライダル用語も覚えるべき?
どちらも新人研修の初日に質問されやすい内容です。
答え方をそろえておくと、教える人によって説明がぶれるのを防げます。
ブライダルのバイトで最初に覚えることは?
ブライダルのアルバイトで最初に覚えることは、接客7大用語と会場の場所を表す用語です。
この2つが分かれば、ゲストへの基本の受け答えと、先輩からの指示の両方に対応できるためです。
たとえば初日にホワイエやパントリーの場所が分からないと、「ホワイエにドリンクを運んで」と言われても動き出しにくくなります。
反対に、忌み言葉の細かな言い換えや料理の説明は、配属や担当が決まってから覚えても間に合います。
初日は「言葉の基本」と「場所の名前」に絞って教えると、新人も覚えやすくなるでしょう。
英語のブライダル用語も覚えるべき?
英語のブライダル用語は、意味を知っておく程度で十分です。
ボールルームやホワイエ、クロークのように、業界用語の多くはもともと英語やフランス語から来ており、日本語の業界用語として覚えれば現場では困らないためです。
一方で、海外からのゲストが多い式場では「Congratulations.」「This way, please.」など、短い英語の案内を用意しておくと安心です。
長い会話を求めるのではなく、お祝いと案内の一言だけを決めておけば、スタッフの負担も大きくなりません。
自社のゲスト層に合わせて、英語の案内をどこまで用意するかを決めましょう。
まとめ

ブライダルの接客用語は、一般の敬語に忌み言葉と業界用語が加わる点が特徴です。
一覧を渡すだけでなく、場面とセットで練習させることで、新人が本番で言葉を出せるようになります。
本記事のポイントを振り返ります。
- ブライダル接客用語は、お客様向けの言葉遣いとスタッフ間の業界用語の2つに分けて教える
- 接客7大用語を土台に、お出迎え・披露宴中・お見送りの場面別に言葉をそろえる
- 「〜になります」などのバイト敬語や二重敬語は、一覧で示して正しい形に置き換える
- 忌み言葉と重ね言葉は、言い換えの定番とセットで覚えさせる
- 新人には段階を分けて求め、ロールプレイで声に出す機会を式場側が用意する
まずは本記事の表をもとに自社版の用語表を作り、次の新人研修で使ってみてください。


